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  OSSの愛護保存協会


 
PREOSSIA TCA TCCI OSSC TSCA IGSiam BCFA WTSN ITC SKK

 

    English

    :「このままで行くと本当に絶滅してしまう。」と、OSSの未来に危機感を募らせた愛好家や ブリーダーさんを中心に、1980年後半〜1990年代あたりからOSS保存のための団体やブリード・クラブが世界各地に作られ始めています。 メジャーな団体ではOSSは品種としては公認されていませんので、それらのキャット・ショーには参加していませんが( サイアミーズとして参加は出来ますが、現在のスタンダードとあまりにも違いすぎるので失格となるそうです)、 サイアミーズとしての血統は登録することができます。 そこで、それぞれのOSS愛好家協会では個別にキャット・ショーやフォト・コンテストなどを開催し、 近親交配や混血を防ぐため、ペット用・純血種ともに血統登録を奨励しつつ、 多様性に富んだ健康的な遺伝子の後継に努めています。 また、ブリーダーさんへの教育や援助・オーナーさん会員の募集も随時行っています(およそ$10〜$25/年会費)。 それぞれの団体は、会員へニュースレターなどを定期的に発行し、OSSについての知識と情報を発信しています。
     
    注意点としては、登録されたブリーダーさん(主要なクラブも含めて)とは言っても、 他品種との安易な混血や過度な繁殖など基準の甘いところも中にはあるようなので、 良心的なキャッテリーかどうかをチェックできるような購入者側の基礎知識も必要となってきます。 もちろん、語学的なハンディはありますが、良心的なキャッテリーを探し当てて 誠実に交渉すれば、必ず道は開けると思います。尚、購入にあたっては、メジャーな キャットクラブへの登録もしているキャッテリーと猫を選択することが、 健康な猫をパートナーに選びたいオーナーさんと、 長い目で考えた場合のOSSの種の保存にとっての最善の策であると考えます。
    メジャーなキャット・クラブについて
    比較的小さなキャット・クラブについて(OSS保存団体はこちらに属しています)

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  •  米国(USA)の団体

  •  
     

  •  PREOSSIA

    The Prestwick-Beresford Old-Style Siamese Breed Preservation Society (略してPREOSSIA)


                                                  参考のための私的訳文

    絶滅の危機に瀕している OSS の品種の維持保存のためだけに、 北米のブリーダーさんたちが中心になって設立した非営利の保存協会です。厳しい「倫理綱領」に基づいた規約、 ブリーダーさんのための独自の教育プログラム、さまざまな参考資料、良心的なブリーダーさんを見分けるための10のチェックポイント、 ブリーダーズ・リストや遺伝子検査に基づいた血統のデータベース化などを提供しています。
    ★ ちなみに、" Prestwick " は「イギリスの初期の、シャム猫で有名なキャッテリーの名」で、" Beresford " は やはり「アメリカの初期の、シャム猫で有名なキャッテリーの名」だそうです。
    ★ スタンダードは、「イギリスに最初に紹介されたシャム猫に限りなく近い姿」で、かなり具体的な理想像を持っています。 アメリカのほかにドイツのブリーダーさんも参加しています。スタンダードや規律に関しても、アメリカの3つのクラブの中で(おそらく世界中で) もっとも厳格なブリード・クラブだと思います。
    ★ 3段階のメンバーシップ制をとり、初年度はみな賛助会員となります。 年会費 $20 (海外会員)で2月に1度のニュースレターが送られてくるそうです。ブリーダーさんでなくても会員となることができます。
    ★ 登録ブリーダーへは、それぞれメジャーな団体への登録義務や、売買契約書の発行、獣医師による健康証明書の添付、 譲渡する前の避妊/去勢手術、猫の身体にやさしい繁殖計画の義務づけなど、人間ではなく個々の猫および OSS の品種の幸福と利益を最優先としています。
    ★ 今日までに OSS について世界中で書かれた、沢山の文献の紹介もされています。
    ★ 著作権などを含め、規約等が厳しそうなので、個々のページへのリンクは致しません。トップから入ってください。
    ★ いろいろな団体の中でも、 とりわけ PREOOSIA は「心身ともに健康な OSS の遺伝子の保存」と「個々の猫の利益と幸せ」を 唯一の目的とし、最優先事項にしていますので、 養親の調査については慎重をきわめているようです。 仔猫を購入してくれるなら誰でもよいという訳ではなく、 品種の保存について真摯な姿勢で学ぶ意欲のある、 質の高いブリーダーさんと愛好家を求めているそうです。
    ★ お薦めの読み物は、
    「悪いブリーダーさんを見分けるための10のポイント」
       :"Ten Signs That You are Dealing with a Bad Breeder"
    これを読めば、各団体のリストを見るにあたっての判断基準になると思います。
    「何故OSSを守らなければならないのか?」
       :" Why Preserve the Old-Style Siamese? "
    「シャム猫の体型の歴史」
       :" History of Siamese Body Type "
    「シャム猫の眼は何故青い?」
       :" Siamese Eye Colors from Whitish Blue to Navy Blue "
    など。
     
    PREOSSIA ブリーダーズ・リスト
    購入希望者についての調査もかなり入念にするそうです。(当たり前といえば当たり前ですが。) それだけ OSS を商品としてではなく、保存し守っていかなければいならない大切な存在として考えているように思います。 アメリカまでお迎えに行く、飼育方法についても助言を求める、OSS について学ぶなど、 こちらの真剣な姿勢と熱意が伝われば譲って下さることもあるかと思います。 尚、交渉は個々のブリーダーさんと直接行うことになります。 良心的で真摯な姿勢のキャッテリーのお手本として参考のために、PREOSSIA の代表的なキャッテリーをいくつかご紹介しておきます。



 

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  •  TCA   The Traditional Cat Association     参考のための私的訳文

    1987年3月に設立された、アメリカの非営利のキャット・クラブ。 トラディショナル・シャム(このクラブではこう呼んでいます)の 保存・振興などを目的とする愛好家・ブリーダーさんの団体です。 現在はトラディショナル・キャット全般の登録も行っています。
    ★ スタンダードは、トラディショナル・シャムとクラシック・シャムの2つに分かれていますが、 遺伝子によるものではなく外見によるもののようで、判別については賛否両論あるようです。 トラディショナル・シャムの保存団体としては最初に出来た組織ですが、 現在ではトラディショナル・キャット全般の登録も開始して大所帯になった故か、 PREOSSIA に比べると、規則などは比較的緩やかな印象を受けます。
    ★ 中には、祖先にブリテッィシュ・ショートヘアーなどの血統が入った、 厳密にはサイアミーズとは言えないような、骨格の丸いふわふわした猫もいるようです。 事前に、 仔猫や両親猫などの血統や「大きな団体にサイアミーズとして登録されているか」 などの確認もされた方が尚良いと思います。
    ★ また、猫の身体には少し過酷な半年ごとの繁殖を行っているところもあります。 仔猫を見てしまうと愛らしいので、細かいことはあまり気にしなくても良いような気がしますが、 過度な繁殖行為は、ときには遺伝子の損傷による致命的な欠陥をも誘発し、その猫をまた繁殖することによって、 20〜30年後になってから、品種全体に取り返しの付かないダメージを与えることがありますので、 事前に入念にチェックすることが大切です。
    ★ 写真でのキャット・ショーの開催や、ペット用・純血種の血統登録の奨励、 スタッド・サービス、ブリーダーズ・リストの紹介の他、ブリーダーさんへの助言・指導もしています。 この団体のキャッテリーからの譲渡を考えた場合、 「 TCA CATTERIES OF EXCELLENCE 」の中から選ぶか、 他のメジャーな団体にも登録しているキャッテリーをお勧めします。 イギリスの TSCA とリンクされています。
    ★ 会員になるには、年会費は $15 で、毎月のニュースレターも届くそうですが、 海外についての記述はまだ見つけていませんので、個々に問い合わせてください。 他に、有料でブリーダーズ・リストや、34品種177ページにおよぶブリード・スタンダード ($25) も送付するそうです。
    ★ FAQ
    トラディショナル・シャムとクラシカル・シャムの違いや、シャムの体型の変遷について、性格などについて。

    TCA 推奨のブリーダーズ・リスト / TCA CATTERIES OF EXCELLENCE



 

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  •  TCCI   Traditional and Classic Cat International
                                                  参考のための私的訳文

    1987年に、トラディショナル・シャム(このクラブではこう呼んでいます)の ブリーダーさんおよび愛好家によって設立された、 トラディショナル・シャムの保存と振興に取り組んでいる、 アメリカとカナダ・ヨーロッパ中心の小規模な非営利のキャット・クラブです。 当初は、トラディショナル・シャムだけで始まりましたが、 現在はシャム以外のトラディショナル・キャットも登録されています。 純血種とペット用の猫の登録を行っていて、
    ★ フォト・キャット・ショーは毎年開催されています。枚数も回数も多くて面白いので、ぜひご覧下さい。 登録キャッテリーそれぞれの傾向と、このクラブのスタンダードが何となく分かるようになってきます。 ブリード・スタンダードを読んだ限りでは、少し抽象的な印象も否めませんので、ばらつきはあると思います。 こちらも TCA 同様、割合と緩やかだと思います。緩やかな反面、基準が甘くなりがちだということも出来ますが。
    ★ スタッド・ブック(お父さん猫)の公開、ペット用・純血種に限らず血統登録の奨励(安心できる交配のため)、ブリーダーさんの紹介やブリーダーさんへの助言と育成などもしています。
    ★ 過去のニュースレターは充実していますので、ひまひまにぜひ読まれることをお勧めします。 運営は多数決によってされているそうです。
    ★ 会員になるには、年会費は $15 で、1月に始まります。6月以降に入会した場合は、 半額の $7.5 で良いそうです。また翌年の分も含めて $22.5 とすることも可能だそうです。 この団体のキャッテリーからの購入を考えた場合、TCA と同様に他のメジャーな団体にも登録しているキャッテリーをお勧めします。

    ★ FAQ (Cat Fanciers)
    トラディショナル・シャムの性格・飼い方などを、一問一答で説明。TCCI にリンクしているので載せました。

    TCCI 推奨のブリーダーズ・リスト



 

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  •  ヨーロッパの団体


     

     
  •  OSSC  Old-style Siamese Club     参考のための私的訳文

    2000年にイギリスに設立された、ブリーダーさんと愛好家によるオールドスタイル・サイアミーズ専門のブリード・サポート・クラブ。 シャム猫が世界で初めて紹介された国とあってか、1950年代からの OSS の写真が充実しています。 仔猫のリスト、スタッド・リスト、ブリーダーさんや血統についての情報を供給しています。 現在イギリスには、75件近くのブリーダーさんがおり、全体で35匹のスタッド(お父さん猫)と、80匹以上のクイーン(お母さん猫)がいるそうです。
    ★ OSS を始め、全てのタイプのシャム猫を尊重するスタンスで、GCCF (Governing Council of the Cat Fancy--イギリスのメジャーなキャット・クラブ)の 準加盟団体となっているそうです。
    ★ 目標とする猫は、1950年代の「 Inwood Shadow」と、「 Clonlost Yo-Yo」だそうです。
    ★ 現在80以上の OSSC 登録ブリーダーさんを有しているそうですが、 ネット上での公開はしていないそうですので、このクラブに個別に問い合わせてください。
    ★ 写真による OSS の歴史では、200枚近くに及ぶ写真で、1951年からのシャム猫の歴史を綴っています。
    ★ 「 Old-Style Siameseってなあに? 」では、それぞれのシャム猫の違いやシャム猫の変遷について、写真入りでやさしく説明しています。
    ★ 会員になるには、 初年度参加費として £1.00 と年会費 £10.00 (海外会員) 、6月30日以降の入会だと年会費は £7.00 (海外会員) だそうです。
    イギリスのブリーダーさんへ



 

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  •  TSCA  The Traditional Siamese Cat Association
                                                  参考のための私的訳文

    1995設立の愛好家団体。何年にも渡ってトラディショナル・シャム(このクラブではこう呼んでいます)を探し続けた、 一人のイギリスのオーナー、Sheelagh Le Cocq さん によって設立されました。やっと探し当てた OSS のことをキャット・マガジンに載せたところ、300件近くに及ぶ問い合わせが殺到し、最初は個々に返事を出していましたが、 とても追いつかないので、ニュースレターを発行することにしたそうです。 ニュースレターの発行数もぐんぐん伸び、そのコストもかかる理由から正式に組織として発足するに至ったそうです。海外のメンバーも随時募集しているそうです。
    ★ 「TSCA Gallery」には、 上記の OSSC と並んで昔からの写真が充実していますし、 他に OSS について書かれた昔の新聞記事などの読み物も面白そうで、OSS についての理解が進むと思います。
    ★ 過去のニュースレター創設者の Sheelagh Le Cocq さんたちによって書かれた 1995年からのニュースレターを掲載。ブリーダーさんの種類、シャム猫の3つのタイプなど興味深いです。
    ★ OSS についての記事キャット・マガジンやその他雑誌、本に掲載された記事を集めたもの。
    ★ オランダの「NEO CAT」というクラブが開催したキャット・ショーでの、 トラディショナル・シャム・クラスの写真。

    ★ 会員になるには、年会費 £14.50(海外) で6ページくらいの冊子と、 トラディショナル・シャムとクラシック・シャムの仔猫たちの里親希望者とブリーダーさんたちとの橋渡しもしているそうです。 尚、メンバーにならなくても仔猫の購入は可能だそうです。アメリカの TCA にリンクしています。


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  •  IG Siam alter Typ-Thai               参考のための私的訳文

    ドイツの OSS 保存団体。OSS のことを、「タイ・キャット」と呼んでいます。ドイツ語です。 10件に及ぶドイツ国内ブリーダーさんのリストを有し、周辺国についても紹介をしています。 PREOSSIA の創設ブリーダーさん Sarsenstone や、OSSC、TSCA、WTSNへのリンクが貼ってありました。



 

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  •  Bavarian CFA  Bavarian e.V. - Cat Fanciers Association

    ドイツの猫愛好家団体。 トラディショナル・シャムは、サイアミーズをは別に「Thaicat、applehead」として登録されている。FFE によるスタンダード も適用され、ショーにも出陳でき、 ブリーダーズリストも提供されている。 もちろんドイツ語ですが、英語もあります。OSS のみの愛護団体ではありませんが、OSS が「Thai」という品種として 公認されているので掲載しておきます。
    ★ FFE (Feline Federation Europe) とは、Bavarian CFA が設立した、登録・ショーを行うキャット・クラブで、 ドイツの FiFE とはショーへの相互参加の合意をしており、アメリカの CFF とも提携合意をしているということです。 その他、ロシア・ブラジル・ポーランドなどのキャットクラブなどがメンバーとして登録しています。
    Bavarian CFAのブリーダーズ・リスト



 

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  •  WTSN  Werkgroep Traditionele Siamezen Nederland
                                                  参考のための私的訳文

    2000年に設立された、オランダのトラディショナル・シャム専門のブリード・クラブ兼愛好家団体。 メインはオランダ語ですが、英語併記があります。
    ★ 現在のモダーン・シャムと識別するために、オランダのブリーダー組合は、このシャムの名を「THAI」と決定したそうです。
    ★ キャット・ショーでは「決定部門」というクラスがあり、外見が OSS に似ている猫に対して「登録カード」を与え、その猫は4世代のちに純血種であるという認定を再び得ることが出来るそうです。
    ★ 血統のデータベースも作成し始め、ブリーダーズ・リストに載っている猫たちの血統は全て公開しています。
    ★ この「タイ・キャット」の中には、純粋なサイアミーズもいますが、 近い祖先に「トンキニーズ」「バーミーズ」などと異種交配された「タイ・キャット」もいるとのことですので、 事前に、仔猫や両親猫などの血統や「大きな団体にサイアミーズとして登録されているか」などの確認もされた方が尚良いと思います。
    ★ ブリード・スタンダードは PREOSSIA のスタンダードをベースに、WCF の「Thai」のスタンダードなども参考にしているそうです。
    ★ タイ・キャットのショー2006
    (オランダ:ネオキャットクラブ)NEW!

    WTSNのブリーダーズ・リスト("English Text"→"Breeders in Holland"と辿って行けば、25件あります。)



 

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  •  ITC  International Thai Cats

    ドイツで設立され、ヨーロッパ全体に広がりつつある OSS 愛好家クラブです。 OSS は、ドイツではタイ・キャットと呼ばれて親しまれて来ました。独自のキャット・ショーを開催し、新たな品種として公認されることを目指しているということです。



 
 
 

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  •  アジア・オセアニアの団体
     

     
  •  SKK   Siyam Kedileri Kulübü

    1998年に設立された、トルコのシャム猫愛好家団体。左から3番目の üyeler を クリックすると、800を超える OSS (殆どシールポイント!)を見ることが出来ます。 トルコには、熱烈なファンが多いようですね。トルコ語なので書いてあることは全く判らないのですが、 トルコにも愛好家の団体を見つけることができて、いたく感激したので載せておきます。 それにしても、赤い瞳で写っている写真があまりないので 「トルコのオーナーさんは写真の撮り方が上手だなあ。」と感心します。




 
 
 

                               

 




     


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