OSS愛好家の団体へ  ブリーダーズ・リスト

 参考のための私的訳文:
     TSCA  (The Traditional Siamese Cat Association)


 

    参考のための私的訳文:

    注:個人訳のため、内容に責任を持つものではありません。
      内容を正確に把握なさりたい方は、
      原文をお読みくださるようお願い申し上げます。


     
  1. TSCA トップページ

     
  2. TSCA ギャラリー

     
  3. TSCA タイプ

     
  4. TSCA トラディショナル・シャム
      「彼らはいったいシャム猫に何をしたの?」

     
     


     
     
  1. TSCA トップページ

    Sheelagh Le Cocq にとって、 18歳でこの世を去った愛するサンディを失った喪失感を満たすための トラディショナル・シャム探しの旅は、長いものでした。 そしてそれは、ブリーダーによるTSCA(英国)の創立を、もたらすことになりました。 何年にも渡るイギリス中の探索やサイアミーズ・キャット・クラブとの連絡、 そして雑誌の「キャット・マガジン」への記事の掲載は小さな成功を収めました。
     
      Sheelagh のトラディショナル・シャム探しの追求は、 彼女の予想だにしなかった反響を受け取ることになりました。 イギリスの「キャット・マガジン」に彼女の住所が印刷されたので、 「何を見つけたのですか?」、「その仔猫たちは私にも購入できるのですか?」と質問をする人々からの、 200〜300通にも及ぶ問い合わせを、彼女は受け取ったのです。 まさに Sheelagh と同じように、他の人々も昔の時代に彼らが愛し、暮らしていた体型のシャム猫を 探していたのです。 彼らはオールドスタイル・シャムに対する、共通の思い出と深い絆を分かち合いました。 興味をそそられた Sheelagh は、彼女の組織の旗手となりました。
     
      過去のトラディショナル・シャム(サイアミーズ)とクラシック・シャム(サイアミーズ)は、今日のショーで見られる モダーン・サイアミーズと似ていません。このことは、本来のそして元来の「シャム猫(サイアミーズ)」がどういう姿かを まだ記憶に留めている人たちの、幅広いうねりを引き起こしています。
     
      個々の人たちに念入りに返信を書いていた Sheelagh は最終的に、 そのニュースレターの返信数を増加して行きました。 それには彼女の調査、目下のブリーダーの話、 販売可能な仔猫の詳細、新しい発展、クラブの活動や スタッドとしての雄猫の情報が含まれていました。
     
      そのうちに、Sheelagh のニュースレターは、 同好の士たちが彼らのニュースや懸念を伝達するのに 充分な情報量の雑誌に拡大されました。 ニュース・レターは、元来の「サイアミーズ」である、 トラディショナル・シャムとクラシック・シャムの 援助者に不可欠な連絡でした。 最初は、Sheelagh はニュースレターを自腹で発行していましたが、 その印刷料と切手代の補填を継続することは、 TSCA のメンバーの義務となりました。 TSCA は、堅固な、政治的な意味を持たない、 オールドタイプ、あるいは元来の「シャム猫(サイアミーズ)」への変わらぬ愛情と、 その復興・保存という目的という大望を抱いている人々をメンバーとする、 どの組織の管理化にも置かれない団体です。
     
      TSCA はトラディショナル・シャム(サイアミーズ:「アップルヘッド」としても知られています)と クラシック・シャム(サイアミーズ)の愛好者たちへ、これらの猫を提供し、 これらの元来の「シャム猫(サイアミーズ)」のイギリスでのショーのエキシビションへの参加の機会を提供します。 どうぞ、このHPにある、クラブ活動のショー・ニュースや日程の部門へ行って下さい。
     
      会員資格   スタッドリストと仔猫のリストについては 直接 Sheelagh Lecocq に聞いてください  など・・・。 〜 途中省略  〜
     
      どうぞ、TSCA に参加して、トラディショナル・シャム(サイアミーズ)とクラシック・シャム(サイアミーズ)が、 絶滅することから助けてあげてください。
     
      この長年の宝であり、最高に美しい猫は、再び世界の猫界で、 その地位を確立するために、応援されています。 以下省略。
     
     


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  3. TSCA ギャラリー


    元来のシャム猫 1880-1930
     
    チャンピオン・ウォンキー
    最初のシャム猫のチャンピオン, 1898
     
      1895年生まれで、1898年に3歳になるまで、 チャンピオンのタイトルは取れなかった。 ロビンソン夫人所有で香港生まれ、 かれの母猫は一般に「幼猫の頃、宮殿から盗まれた」 と言われている。この事実は明白ではないが、 宮殿というのはタイ王国の宮殿のことを意味するようである。
     
     
     
    ティアム・オーシァン・4世 IV
    Born 15th. August 1899,
    bred and owned by Lady Vyvyan.
    1900年と1901年に、クリスタル・パレスのキャット・ショーで優勝。
     
     
     
    ホヴァートン・ルーラー
    Breeder: Mrs. Blofeld/Owner: Mrs. Gordon
     
    Born 3rd. April 1933
    Sire(父猫): Tomrong
    Dam(母猫): Istana
     
     
     
     
     
     
    クラシック の時代 - 1945-1970
     
     
    以下数枚の写真と、おのおの猫の紹介が続きます。


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  5. TSCA "Article"より「タイプ」



      タイプ      by Sheelagh Le Cocq
     
      数多くの人々が、「トラディショナルとクラシックの相違点は?」と私に尋ねます。 そしてまた、「トラディショナル・シャム(サイアミーズ)」の広告を見たり、 ブリーダーたちが「トラディショナルの仔猫」を売り込みをするときに、 常にクラシック・シャム(サイアミーズ)を引用にしているのを聞きます。 それでは、このタイプの中の違いはいったい何で、 我々は人々に対して、これらを何に例えてその違いを明確にできるでしょうか?
     
     
     
    トラディショナル・シャム(サイアミーズ)
     
    まず、これらの3つのタイプの中で最も昔懐かしい、トラディショナル・シャムから始めましょう。
     
      トラディショナルは、100年と少し前に最初に英国へやってきた、 主なタイプのサイアミーズです。 私が「主な」タイプと言ったのは、その当時でさえ、2種類の違ったタイプを見ることが できたように考えられるからです。 1種類は他のより、わずかに丸みが少なく、ずんぐりしていました。 1901年出版の Frances Simpson の“The Book of the Cat”の写真を、根拠にするとすればですが。 しかしながら、もっとも良く知られたオールド・タイプで、人々が最も認識している猫は、 本来のトラディショナル、もしくは「アップルヘッド」としてアメリカで時々呼ばれている猫です。 「アップルヘッド」は、何人かの審査員たちや、また、 我々や特定の「モダーン・シャム(サイアミーズ)」のブリーダーたちの間で公式の話し合いをする時に、 軽蔑的なニュアンスで使われる期間もありました。
     
      ベティ・ホワイトという、アメリカの「モダーン・シャム(サイアミーズ)」のブリーダーは、 アメリカでトラディショナル・シャム(サイアミーズ)を再紹介するために努力をして、こう書いてくれました。 「重い骨太で、丸い頭の、洗いざらしたよう青い眼(混血の先祖を持つことが 明確に分かるものや、見境いのない繁殖だと分かるもの)の猫の 登場と増加によって、優雅なサイアミーズの「モダーン・シャム(サイアミーズ)」は、 猫としての人気を予想通りにほぼ失ってしまいました。」と。 聡明なサイアミーズのブリーダーと愛猫家たちは、 「アップルヘッド」という言い回しをひねり出したのでした。
     
      トラディショナルは、「大きく、丸みを帯びた体格の、丸いか、あるいはアップル型の頭部の、大きな眼の、 強靭なたくましい手足の、そして中くらいの長さの丈夫な尾の猫」であるべきです。 本当のトラディショナルの被毛は短いが厚みがあり、ベルベットのような豪華さで、 モダーンのように薄く繊細ではありません。 今日では正しい被毛の質感を見つけるのは非常に難しく、 数多くの猫は、とても繊細な被毛か、きめが粗くざらついている毛皮かのどちらかです。
     
      ケイ・ヒル は、彼女の雄猫が、米国の北部の州に位置するヨークシャー・ムース群の冬の季節に、 戸外をうろうろ歩き、 犬のように雪の中で転げまわっているということを書いています。 殆どの、トラディショナル・シャムはこのような感じで、寒さや雨や雪にも構わず、 もう一方ののモダーン・シャムに比べて、はるかに健康です。
     
      過去の沢山の猫を見てきた中でも、斜視とキンクはトラディショナルの一部ではありません。 これらの欠陥は何年も前に消失されました。
     
     
     
     
     
    モダーン・シャム(サイアミーズ)
     
    モダーン・シャム(サイアミーズ)は、彼らが殆どショーで見かけることの出来るタイプであると言う、 若干の紹介が必要です。彼らは、トラディショナルとは、反対の領域にあります。 イギリスのモダーン・シャム(サイアミーズ)はアメリカの彼らよりは、全てにおいて極端さは薄れますが、 私が見たことのあるいくつかの、とりわけレッドやクリームやタビー・ポイントは、 非常に違うと言うというか、見るも無残なものでした。
     
      モダーン・シャム(サイアミーズ)について私が与えることができる最善の詳細は、ベティ・ホワイトが言うところの、 「モダーン・シャム(サイアミーズ)は、その被毛を除いて、全てにおいて長い。 モダーン・シャム(サイアミーズ)は繊細な骨格、長い筒型の胴体、長い尾、 長い首、長い手足、−長く、長く、長く−を持っています。 長いくさび型の長い頭部の上に、そのくさび形を完全なものにする大きな耳が据えられます。 胴体は、比較的薄く短い、絹のような被毛で覆われ、室内飼いが理想である品種として 作られています。」
     
      モダーン・シャム(サイアミーズ)は、しばしば小さい落ち窪んだ眼を持ち、 他のタイプのどちらの美しく大きな眼とは全く異なっています。 そして、これらは数多くの眼の問題や感染症を引き起こします。 この猫は、より標準的なトラディショナルとクラシックに比べると、 より繊細で、より病気がちな傾向にあり、寿命も短いのです。
     
     
     
     
    クラシック・シャム(サイアミーズ)
     
    クラシック・シャム(サイアミーズ)は、トラディショナルとモダーンの間で交差しています。 ずんぐり、丸い頭からはいくらか離れ、より軽い、わずかに頭部の長い、極端さに走らない猫です。
     
      1960年代〜1970年代のクラシックは、とてもとても美しいものでした。 我々のメンバーの中で、本当にわずかな者は、このくらい離れたものにただ戻りたいという人もいます。 Gr. Ch. Amberseal Electo と、Gr. Ch. Penyrallt Picasso  の2匹のように。
     
      クラシックは、中くらいの体格で、丸みを帯びてもいず、細くもありません。 中くらいのウエッジ型の頭部で、 丸くも、鷹のように尖がっていもいません。 中くらいのサイズの耳で、尾も手足も短くもなく、 ずんぐりも薄くもなく、鞭の用でも糸の一部に似ているようでもありません。 何にもまして、この猫はトラディショナルの大きな眼を持っているべきです。 被毛は中くらいの厚みと豪華さがあるべきで、この被毛のタイプのものはそう多くはいませんが、 モダーンのように繊細であったり薄かったりするべきではありません。
     
      一言で言えば、クラシック・シャム(サイアミーズ)は中くらいのタイプの猫で、 どこをとっても極端さはない、 良いバランスの取れた、全てにおいて中庸な、美しい生き物です。
     


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  7. TSCA "Article"より「彼らは一体シャム猫に何をしたの?」
                         1995年9月27日、「キャット・マガジン」に掲載



     
    「彼らはいったいシャム猫に何をしたの?」
     
      これは、初めてキャット・ショーに足を運び、そこで見たモダーン・シャム(サイアミーズ)が、 20年〜30年前に彼らがよく知り、 そして愛していたシャム猫と同じ動物だと見分けることができなかった何百人もの人々が、 ここ2、3年の間に、私に尋ねた質問です。
     
      80年〜90年の間、シャム猫の姿はそれほど変わりませんでした。 ブリーダーたちは、シャム猫たちの健康状態を増進するために奮闘して来ました。 シャム猫が最初にイギリスに上陸したとき、「彼らはとても繊細だ。」ということでよく知られており、 沢山の人々が繁栄させるのに失敗しました。 1920年〜30年でさえも、シャム猫は頑丈だとは記述されていませんでした。 これには、他の品種と同じように、 もはや温室の花のように大事に取扱いをされる必要がないような状態にするために、 彼らの健康状態の発展のために捧げたブリーダーたちの、 困難な仕事に対しての多大な貢献があったからに 他なりません。 これらのサイアミーズの際立った特徴は、例えば、斜視や尾のキンクは取り除かれるべきであるが、 それから離れた部分での一般的なその猫の姿は、 事実上変化されることなく残存される、と決定されました。 モダーンのブリーダーたちによる「サイアミーズはそんな姿ではなかった」とか、 「ペット用の質である。」などとされるものとか、 他の品種とのアウトクロスされたものだ(異種交配)などというような議論の代わりに、 1980年代より以前の時代のショー・チャンピオンの猫たちの沢山の写真によって、 その顔は確かに尖っていなかったと、明白に実証されています。
     
      1892年に Harrison Weir 氏が描いた、最初のサイアミーズのスタンダードの要点には、 彼らは「羊毛のような」被毛をもっているべきである、と説明されています。 1970年代後半に繁殖された猫たちは、とりわけアメリカでは、 モダーン・シャムの持っている薄いまばらな被毛は全く好まれず、 依然として、羊毛のような、水分をはじく、厚みのある被毛を持っていました。
     
      1980年、サイアミーズの合同勧告委員会は、そのスタンダードの要点の改訂を決定しました。 これは、我々が知っているサイアミーズの終焉を意味しました。 新しいスタンダードは、より細い、ウエッジ型の頭骸の、より「東洋的な姿」の猫を奨励しました。 頭部は常に、たとえ Harrison Weir 氏の時代でさえも、ウエッジ型として規定されました。 問題は、確かに、このブリーダーたちの解釈なのです。 ウエッジ型は全く良く知られた定義です。「デヴォン・レックス」のスタンダードの要点は、 ウエッジ型の頭部を喚起していますが、それが長く、モダーン・サイアミーズのように尖っていても、 誰も告発することはできません。 何人かのブリーダーたちは、特にアメリカでは、「東洋的な形状(オリエンタル・タイプ)」とは、 「細身であり、より細身なほど良い。」ということを意味している、と信じているようにみえます。 猫たちは、長い、枝のような手足と共に、より小さく、より細くなってきています。 彼らの顔は、ますます大きな耳がその頂点にくっ付いた長い三角形が誇張され、 ありそうにない動物の風刺漫画のようになっています。
     
      スタンダードが間違っているということではないのですが、 個々のブリーダーのその解釈が間違っているようです。 体型も「長く、そしてしなやかに」が、長さと細さが誇張されるようになってきています。 「優美な手足」も、辛うじてその体重を支えるのがやっとのような、 はかなく脆く長い、細い手足というように細長くなってきており、 尾もより長く細く、まるで紐のような長さにも似たものになってきています。 これは、選択的な繁殖のなしえたことであり、 愛犬家による選択的繁殖によって、異なる型やサイズの犬が作出されたのと 同じことです。
     
      健康状態は悪化しました。沢山のモダーン・サイアミーズが彼らの仔猫を中絶したり、 病弱な仔猫を産んだり、奇形の仔猫を産んでいます。 心臓の問題も顕著になってきました。 一人のブリーダーであっても、異なる集団からそれぞれに購入した多数の猫たちが、 6歳になる前に心臓の不具合によって死亡しているという、報告をしています。 獣医師の外科医では、極端に長くなった鼻から引き起こされる眼の問題や、 下あごが突き出るという問題が、頻繁に報告されています。
     
      以前みられたシャム猫の特質も、もっと損害を受けています。 沢山の人々が犬と比較した頑丈な仲間はいなくなってしまいました。 神経質な猫が普通になり、興奮しやすく気難しくなり、 昔の彼らの知性は失われてしまったように見えます。 声も被害を被っています。 沢山の人々が、サイアミーズはあまりおしゃべりでなくなってきているということに疑いを抱いていません。 この品種の本当の熱狂的な愛好者が、彼らのペットとの間に持てた長時間にわたる会話が 失われた、ということを残念に思っています。
     
      サイアミーズは「しゃべること」ができたといわれ、それは確かに本当でした。 散歩から帰宅すると、トラディショナルは興奮して彼が何を見たか、誰に会ったかを話すでしょう。 そして、あなたがあえて外出しなければならなかったり、彼らから離れたりしなければならなかった時に、 あなたが帰宅してからの彼らの非難の言葉を聞くことからは、確実にあなたは離れられるようになりましたが。 非難を仕返す感情のほとばしりは、あなたの想像から少し去っていったのです。(?)
     
      沢山のモダーン・サイアミーズは、寡黙も同然です。 いくらかは何分かキーキー言うだけで、まったくサイアミーズとは違っています。 私は、外での探検をするとき、歩きながら独り言をぶつぶつ言い続けるサイアミーズを持っていました。 垣根を巡回している彼の声が聞け、彼がどこにいるかは常に分かったものです。 彼の兄弟も、私がかつて聞いたことのないくらい大きな声で、彼の傍の良きライバルでした。 その猫は、気の小さい人間は、ほとんど心臓発作を起こしてしまうほど、 全能の吼え声を放出していました。 彼の夕食を宙に投げれば、彼は一所懸命走り、 我々の庭にはバンシー(アイルランドの民話に出てくる泣き叫ぶ姿をした妖精 )がいるという噂を聞くまで、 そう長いこと掛かりませんでした。 私には、モダーン・サイアミーズがそのような評判を得るとは、想像できません。
     
      もう一度言いますが、私は彼らが頑丈さを失いつつあると感じています。 薄い、繊細な被毛は彼らの先祖とは程遠いものを意味しています。 これは、数多くの彼らの猫を室内に留め、 「彼らに自由を与えるべきだと言う人がいるなんてとても考えられない。」との意見を持っているような モダーンブリーダーたちには、さほど重要ではないように見受けられます。
     
      ヨークシャー州ムース郡で犬のように雪の中を転げまわっていたという雄猫を所有していた、 今は90歳代の有名なブリーダーのことを、彼らはいったい何と思うでしょう?私は想像してみます。 モダーンが、火やヒーターの傍に座るのを好み、 常にやけどの危険性がないかと見えるのとは対照的に、 私自身の、厚みのある被毛のサイアミーズもまた、 雪や雨や寒さにはたじろいだことがなく、そのような悪天候もただ一蹴したものです。
     
      1990年までは、具体的に言えば、彼らの年老いたシャム猫が26歳・17歳・18歳といった寿命でこの世を去る最後までは、 多くの人々が何が起こっているかを理解していませんでした。 この程度の寿命の長さは、トラディショナル・サイアミーズの中では珍しくはありませんでした。 同じタイプの仔猫を購入しようとしたとき、彼らは愕然としました。 それは私にも起こりましたから分かりますが、「CATS」という雑誌に書いた後、 同じ立場の人からの数百通を超える手紙が、私に殺到しました。 この要求に応えるため、依然として繁殖されている わずかな「オールドタイプ」のサイアミーズを保存しようと試みるために TSCA は1995年に設立され、 現在発展中の状態です。
     
      我々は、途中で数多くの抵抗にあいましたが、それと同時に、 「ショーへ行くことや、今日のサイアミーズを見ることに堪えられない。」と言っている沢山の 過去の審査員たちやブリーダーたちから、数多くの援助や励ましもいただきました。
     
      変化は一朝一夕でもたらされるものではないでしょう。 辛うじて、今日のタイプのサイアミーズに至ったという変化に気付くまでに、 ゆっくりで、わずかな、沢山の年月を必要としました。
     
      イギリスでは、何人かのアメリカのブリーダーたちのように、 それほど遠い道まで行っていません。 我々はこの「進歩」を中断させ、穏やかに引き返すことを望んでいます。 それは時間が掛かるでしょう。 本当のトラディショナルは、イギリスにはわずか過ぎます。 しかしまだ依然としてロシアや大陸には、いくらか残存している彼らの姿が見られます。 彼らの母国のタイでもまた、変化しない形で生き残っており、 あたかも、遺伝子の蓄積を増加させるために、 新しい血統を我々が輸入しなければならない、と言っているように見えます。
     
      我々はどこまで遠くに向かっているのか? アメリカの TCA では、"Tiam O'Shian"(昔の猫)の写真によく似た「アップルヘッド」へ 戻ってしまっています。 我々のメンバーは意見の分かれるところで、他のメンバーは、 「Gr. Ch. Amberseal Electo」のような猫に具現化された美しいタイプへの帰還を望んでいるのに、 何人かの人は本来の「トラディショナル」や「アップルヘッド」をよりいっそう好んでいます。
     
      我々はそのどちらの見解の要求も満たします。それぞれの人が彼らの意見を言う権利を持ち、 沢山の人々が、トラディショナルが、現在置かれているエキシビションだけの参加の代わりに、 最終的にはモダーンと並んでショーへ参加することを、提案しているのです。
     
     
     
     


 
 

 
 

 
 


                     





     


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