OSS愛好家の団体へ  ブリーダーズ・リスト

 参考のための私的訳文:
     TCA   (The Traditional Cat Association)


 

    参考のための私的訳文:

    注:個人訳のため、内容に責任を持つものではありません。
      内容を正確に把握なさりたい方は、
      原文をお読みくださるようお願い申し上げます。


     
  1. TCA 設立の経緯と目的

  2.  
  3. TCA シャム猫の3つのタイプ

  4.  
  5. TCA トラディショナル・シャムの歴史

  6.  


 

     
  1. TCA 設立の経緯と目的    :ダイアン・フィンラン著


    あらまし
     
    序文

     
    私はこの組織の設立者として、あなたを、 トラディショナル・キャット・アソシエーション( TCA )へ、歓迎いたします。 TCA は伝統的な猫の保護、保存、永続、振興に専念する、 最良の猫の団体です。 我々の目的は、各々の品種において絶滅しそうになっている、 昔からの、本来のタイプの猫を、呼び戻すことです。 我々は、これらの伝統的な猫を大切に保存します。 何故ならば、彼らには、「よりよい健康」や「長寿」、 そして「致死遺伝子の存在の欠如」が見とめられているからです。 そしてまた、彼らは各々の品種の極端なタイプよりは、 より多くの人々の人気の中心となっているからです。 他の猫の団体は、沢山の極端な特質を持つように繁殖された 「モダーン・スタイル」を支持しています。 そのことは結果として、しばしば数多くの健康問題へ姿を変えています。
     
     
    TCA の歴史(設立の経緯)
     
    TCA は、私が、自分の若い頃に知っていた猫に似ているサイアミーズの仔猫を、 購入するための捜索を開始した結果として、それを設立したときに始まりました。 私の捜索は、2つのアメリカのキャット・ショーで出会った、 馴染みのない奇怪な猫によって驚かされ、そして阻まれました。 私は、「どんなに素晴らしいブリーダーでさえも、 猫の外見が、時間と共に変化していくのを止めることはできないのだ。」と理解しました。 そして、世界的に出版されている「キャッツ・マガジン」に手紙を書きました。 私は、「私の記憶にある昔の種類のシャム猫を、 未だにブリードしている人がいるか。」を知りたかったのです。
     
      19 人のブリーダーだけが、返信を下さいました。 私はそのコピーを元に、19 件のブリーダーを 1 つのページに書き並べ、 各々のブリーダーに宛てて、 「サイアミーズの伝統的なタイプを救うために一緒に仕事をしよう」 と働きかける手紙を出しました。 私は、私が求めていた仔猫を「Applecat Acres My Serenity」というキャッテリーで見つけました。 そして「これで終わった。」と考えました。 直ぐに、洪水のようなリクエストが、 私の「ブリーダーズ・リスト」に殺到しました。 TCA は、私自身によって、1987年の3月に設立されました。 我々の組織と登録は、沢山の品種における元来の伝統的な猫を、 その絶滅から呼び戻すことに専念しております。 TCA の歴史だけの部門で、あるいは、私の近刊予定の本で、 シャム猫にいったい何が起こったのか、 より沢山の事実を発見してください。
     
     
    何故、伝統的な猫は保護されなければならないのか?
     
    イギリスで、全ての元来の猫の品種が確立されてから、ほぼ 100 年以上経ちました。 これらの初期の品種は、彼らが大きく、逞しく、美しく、そして、 素晴らしい性格を持った長寿の猫であることから、 人気を得るようになりました。 しかしながら残念なことに、世界的な猫の団体は、 これらの、元来の伝統的なタイプの猫の各々の品種の 保存を保証するために、何も行うことはありませんでした。 各々の品種における、理想的な個々の猫は、 ブリード・スタンダードで説明されてます。 全ての猫の団体のキャット・ショーで解釈されている、 そのブリード・スタンダードも、そして、その方法も、 変化することがあります。 TCA は、一旦我々の傘の下に守られた、 どのブリード・スタンダードも、変更することを許可していません。
     
      猫の外見における、一時的な流行(気まぐれ)と流行(ファッション性)は、 しばしば、ほんのわずかなブリーダーが、競争上の優位性を探し始めた事から始まり、 そしてすぐに、 より極端な猫が、その品種で権勢を振るうようになってきます。 より極端な特質の猫を、ブリーディングし続けることは、 不健康な、遺伝学的に不健全な、そして、ペット・オーナーには魅力のない、 猫を導くことになります。
     
      例えば、 極端な丸い頭の頭蓋骨を持った、モダーン・バーミーズのみならず、 極端に平らな顔面の、モダーン・ペルシャやヒマラヤンがいます。 これらの極端な特質のためのブリーディングは、 沢山の猫たちに、奇形・涙管からあふれる涙・歯科的な問題を生じさせ、 そして、モダーン・バーミーズでは、その仔猫たちが頻繁に、 頭蓋骨や顔面の出生異常で産まれてくるのです。
     
      「そのような極端な特質のためのブリーディングは、 非人道的で、どの品種においてもその姿を強化するのに必要ではない。」 というのが、TCA の主張です。 他の団体は、このようなタイプの無責任なブリーディングを、 防止(回避)するために何もしていません。 TCA では、それを行っています。
     
     
    TCA の目的
     
    TCA は、あらゆる品種で、元来の伝統的な姿の猫を保存するために存在する、 非営利の団体です。 TCA が行っていることは、トラディショナル、そして、クラシックの品種と、 ハウス・ホールドのペットに開かれている登録の提供やキャット・ショーです。 我々の仔猫の照会サービスは、 世界中のブリーダーのリストを提供することが出来ます。 全てのメンバーは、情報が掲載されたニュースレターを受け取ります。
     
     


  2.  


     
     
     
  3. TCA シャム猫の3つのタイプ       :ダイアン・フィンラン著
    当該サイトの写真を見ながら、お読みください。


    トラディショナル・シャムは、大柄で丸い顔を待ち、体格も丸く、重く、また甚だしく健康な猫です。これはタイから出てきた 忠実で知能が高く、そしておしゃべり好きな性格の全てを持つものとして有名な、シャム猫の品種の最初のシャム猫です。 チャンピオン・ウォンキーはトラディショナル・シャムです。彼は、1800 年末期のシャム猫の最初のショー・チャンピオンです。
     
     
    クラシック・シャムは、全てにおいて、トラディショナル・シャムよりわずかに少し長い、大柄な猫です。 クラシック・シャムの頭部は、幅広のくさび形をしていますが、どの部分にも極端さはありません。 これはタイから輸入された2つめのシャム猫の原型となるものです。この猫も本来のシャム猫であり、 あらゆる点でトラディショナル・シャムと同様に健康です。写真は、Sheelagh Lecocq さんのご好意により、 掲載しています。(Sheelagh Lecocqさんは、英国TSCAの創設者です。)
     
      トラディショナル・シャムとクラシック・シャムの被毛は、基本的には同じです。 短毛ですが、いくらか厚みがあり、触感には若干弾力性が感じられます。 非常にやわらかい感触です。
     
     
    極端なウエッジ型のシャム(モダーン・シャム)は、全ての点において極端な猫です。 極端に細長く、柳のようにしなやかで、とんがったくさび形の形状の頭のてっぺんに大きな耳を持った、 細身のすらりとした姿の良い猫です。長い鼻と頭部全体の外見はまるでパイの一切れのような 形のようです。体の全ての部分は、過度に長くまた細いです。 これには、首や胴体、手足、鞭のような尾も含まれます。 一般的にやせたように見える外見は、世界中に広まっています。 写真はElsie Wilsonさんのご好意により掲載しています。
     
     
    トラディショナル・シャムとクラシック・シャムは、タイから流出した2種類の体型です。 極端なウエッジ型のシャムは、人為的なものであり、 遺伝子の操作により、この2種類の本来のシャム猫より派生したものです。 激しいインブリーディング(3世代内の近親交配)が、極端なウエッジ型のシャム猫を創造しました。 この品種の中での作業における、政治的な圧力を充足させるために、もたらされた存在です。 これには時間も要し、この品種は徐々に変化をしてきました。 タイから輸出された最初のシャムはトラディショナル・シャムです。 より多くの、2番目の体型のも輸出され、クラシック・シャムとして認定されるようになりました。 古い本と写真で、そのことを証明しています。 私は1950年代のいずれかの時点で、ウエッジヘッドのシャムが大変貌を遂げ、 今日に至っているのだろうと考えています。
     
     
      1987年になるまで、世界的に認められたシャム猫は、極端なウエッジ型のシャム猫でした。 大量の調査・勉強・多量の写真の検証の後で、私はシャム猫には3つのタイプのがあると 理解しました。最初は、トラディショナル・シャムとウエッジ・シャムの2種類しかないと思っていたのです。 より多くの情報やオーナーからの証拠写真を集めるに従って、後にクラシック・シャムとして知られる 3つ目のタイプがあるという結論に至りました。 この結論に至るまで何年か、実際は2年くらいでしょうか、掛かりました。 私はそれを証明する証拠を持たなければならず、そしてそれを見つけました。
     
     
      次の段階は、数十年に渡っての忘却の中で衰退の一途を辿り、 殆ど絶滅しているトラディショナル・シャムとクラシック・シャムが、 公認を受ける価値があるという援護を与えることです。 私は、トラディショナル・シャムとクラシック・シャムのスタンダードを書いた最初の人間です。 私は、これらの2つのブリード・スタンダード、そして他の沢山の品種のブリード・スタンダードについて記述に対して、 合衆国の著作権を有しております。 この2つのスタンダードは、TCAのメンバーが猫を創造する時点で、再調査され受け入れられました。 著作権を有したこれらのブリード・スタンダードではありますが、この品種の均一化を持続させる目的で その使用を求める人々のために利用可能としています。 著作権の許可は、著作者である Diana Fineran によってのみ有されます。 それぞれの猫の団体が、それぞれの品種に異なるブリード・スタンダードを持っている方が相応しいと 看做しているように見えるのは、我々の皆が知っているところです。 これは、ナンセンス以外の何物でもありません。 均一化はその品種を追求するための、正しい道です。
     
     
    「何故、そしてどうやってシャム猫の品種が変わったのか。」という問いに答えるため、 私はこう説明しています。。 :「何人かの人は一時的な流行だと言っていました。それは本当に"流行"という以上のものでした。 この状態が長期にわたり、そしてシャム猫がより知られるほど、より多くの人々がシャム猫を 繁殖するようになりました。キャット・ショーも創設され、協議会も行われるようになりました。 特定の人が猫協会の運営に力を発揮するようになりました。 ブルーのリボンを手にしたいという、人間のエゴや、欲望や願望が、 シャム猫の品種の品位を貶めた結果、その代償として、その猫にいかなる事態を引き起こそうとも構いませんでした。 これらの自己中心的な渇望の力については、ブリード・スタンダードの中で再記述され、 ブリード・スタンダード自体はないがしろにされ、審査員がその品種に対して直接の影響を及ぼすようになり、 一般的には、彼らの指図に従おうとしない他のブリーダーは排除されました。 彼らは、他の体型の猫を排除することにより、彼ら自身のキャッテリーの猫の普及をしたのです。
     
     
      私の今までの全ての調査を通しても、何故極端なウエッジ型のシャム猫が作られたのか、 申し分の無い理由が殆ど見つかりません。トラディショナル・シャムとクラシック・シャムは健康で、 遺伝的にも健全であり、長寿の猫です。極端なウエッジ型の猫は、免疫システムの破壊や 遺伝的疾患の傾向が見とめられています。ごく少数の極端なウエッジ型の血統のみが健康です。 多くは 2〜5 歳まで生きた後に、残念ながら死んでしまいます。 私の資料には、産まれることは出来たけれど、1日たりとも生き残ることが出来なかった仔猫についての、 多角的な証拠があります。他の人はウエッジ型は活動過多で、神経質な性格であると話してくれました。 いったいだれがどのようにして、 どの品種や動物に対してもこのようなことを行う正当な理由を持っていると証明出来るのか、 私には理解できません。
     
     
      トラディショナル・シャムをブリードする蓄えは、世界的にも滅多にありません。 クラシック・シャムの方が、より多くいるように思えます。 私はそのどちらも愛しておりますし、それぞれが我々を魅了し、生涯に渡って心を捉える、 人の心をひきつける素晴らしい資質を持っていると考えます。
     
     


  4.  
     


     
     
     
  5. TCA トラディショナル・シャムの歴史    :ダイアン・フィンラン著
    当該サイトの下段 "History" より抜粋


    今日のトラディショナル・シャムとクラシック・シャムは、 シャム国(現代のタイ)から輸入された最初のシャムの、生きた象徴です。 彼らは、何千年もの間、同じ体型で生存して来ました。 そして、それは証拠書類・絵画・それを証明している写真にも捉えられています。 しかしながら、ここ50年の間、人間が進化の過程を変えてしまった動物王国では 大きな変化が見られています。これらの変化はまた、誤伝にもなりつつあります。
     
     
      私が最初に、シャム猫の利益のためにこのことに干渉する選択をしたとき、 私が成し遂げようとしていたことに対しての誤解の大きさや誤伝が、 増大してきました。夫の勧めにより、偽りの事実の異様な声明に直面したときに、 それを立証するための代表となるものを要求することを、 私は続行し、私の援護者に対して提示してきました。 それは、キャッテリーの記録、オーナーの名前や猫の名前など、 書類形式による証明でした。「皆が知っていることですが」とか「これは常識ですが」 というような声明は、証明のための要求としては許容しがたい答えでした。
     
     
      私自身のこの提案に従って、私は「シャム猫の全ての歴史」を巡っての、 6年間の長い旅に出ました。私の冒険は、200冊を超える本の読破、 世界的に大きな登録団体の全ての最古のスタッド・ブック、また、 数百枚の写真の入手に及びました。 私は、データベースと、シャム猫の品種の歴史について今まで書かれた物の中で、 いちばん完全で理解しやすいと自負する文章の作成をしました。 私の目的は、私が出来うる限りの、書類での証明を伴った詳細で周到な、 完全なものとなりました。 これは、過去数年間に及んで書かれたり論じられたりした、 数多くの偽りを沈黙させるでしょう。 私の本はもう少ししたら出版されます。 現在は編集の最終段階に入っており、 過去に出版されたことの無いような数百枚の写真を含んだものとなるでしょう。
     
     
      その後、この本は"The Traditional Siamese and the Classic Siamese Cat"として、 出版されています。
     
     
     
     
     
     


 
 

 
 

 
 


                     





     


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