OSS愛好家の団体へ  ブリーダーズ・リスト

 シャム猫 FAQ

The colors of the Siamese CatThe Names of Old-style SiameseAbout the Breeding Costs
Old-Style Siamese FAQThe Standard of Old-style SiameseCatshows of the Old-style Siamese

      シャム猫のことをもっと知りたい方のために、 幾つかの参考サイト(参考のための私的訳文付き)をご紹介致します。

    注:個人訳のため、内容に責任を持つものではありません。
      内容を正確に把握なさりたい方は、
      原文をお読みくださるようお願い申し上げます。


     
  1. Siamese Internet Cat Club(SICC) より
    シャム猫の品種とその背景

  2.  
     
     
     
  3. Siamese Internet Cat Club(SICC)より
    シャム猫の体型

  4.  
     
     
     
  5. Siamese Internet Cat Club(SICC)より
    シャム猫の歴史の概要

  6.  
     
     
     
  7. サラセンストーン より
    シャム猫のタイプ

  8.  
     
     
     
  9. PREOSSIA シャム猫の体型の歴史

  10.  
     
     
     
  11. TCA シャム猫の3つのタイプ

  12.  
     
     
     
  13. TSCA タイプ

  14.  
     
     
     
  15. 「私の猫に子供を産ませても良いでしょうか?」   NEW!

    「自分の猫の子供が見たい気もするけれど、どうしたら良いのだろう?」と、 一般の方が一度は考えたことのある質問に、チャート式で分かり易く答えてくれる楽しいサイトです。 邦訳なし。


     
     


 

     
  1. Siamese Internet Cat Club(SICC)
    シャム猫の背景


    シャムの品種のページ
     
    Casy Boomershine
     により、設立・保守されています。
     
    シャム猫のタイプの違いや色について沢山の質問が寄せられています。 ここは、その質問にお答えするために設けられた場所です。
     
    シャム猫のタイプ
    シャム猫の基本色
    シャム猫の他の色
    シャム猫に近い品種
    シャム猫に関わる品種
     
     
    シャム猫の背景
     
    シャム猫という品種は、その真の起源については沢山の意見の食い違いがありますが、 何世紀にも渡って存在しています。 シャム猫の品種の発生には、数多くの伝説や逸話がありますが、 一番信憑性が高い説は、 この品種は、マレー州、インドーチャイナ、ビルマとして知られる、あるいは、 ヒマラヤン地域として知られる、東南アジアのどこかに起源を持っているというものです。 この説は、シャム猫と、その地域に住むその他の猫が、 共通点(かぎ尻尾、ほっそりした身体&長い頭部)を持っているということによって、 強固になっています。
     
      シャムの王室の猫は、バンコクの宮殿で、シャムの王によって、 何世代にもわたって用心深く護られて来ました。 この幽閉された「パレス・キャット」を所有することによって、 彼らの真の起源については、殆ど知られることがなかったということになるでしょう。 本来の、シャムの宮殿や寺の猫たちは、必ずしも現在のシャム猫の通りという訳ではなく、 黄色の眼を持つ暗い色の猫だとも言われていました。 いずれにせよ、過去何世紀のうちのいつかの時点で、 シャム猫独特の「ポイントと青い眼」を特徴づける、 一度か、あるいは何度かの突然変異が起こったのでしょう。 この、「突然変異の促進や、品種の突然変異の責任が誰にあったのか、 それは、一人だったのか、あるいは、グループだったのか、を記録したものがない。」 ということは不幸なことですが、 これがなけれ、シャム猫の品種は出現していなかったでしょう。
     
      本当のシャム猫の起源は、常に推測でしかありませんが、 我々は、この品種が、シャム、あるいは、現在のタイの外側で 初めてその姿を現した時をよく知っています。 1884 年、1 つのペアのシャム猫が、その時代のバンコクでのイギリス総領事であった、 オーウェン・グールド氏によって、イギリスに連れて来られました。 このペアは、オーウェン氏の姉妹であるところの、 1901 年にサイアミーズ・キャット・クラブを共同設立したヴァレー夫人に手渡され、 1885 年のクリスタル・パレスにおいて披露されました。
     
      1886 年の間、他のシャム猫のペアと2匹の仔猫が、 ヴィヴィアン夫人と彼女の姉妹によって、イギリスに輸入されました。 これらの猫たちは、その翌年にイギリスに連れて来られた他の猫たちとともに、 シャム猫の品種の繁殖用のプールの基礎を構成しました。 従って、全てのモダーン・サイアミーズ、とりわけアメリカにおける彼らは、 この時期にイギリスに連れて来られた元来のシャム猫に、その血統を遡ることができます。 これらは、多く見積もっても、たった 11 匹だと推定されているということです。 初期のシャム猫は、殆どの今日に見られる猫より、丸い顔で、より暗い色の被毛を持っていました。 曲がった尾、斜視などもまた、初期のショーでは容認されていました。
     
      シャム猫の仔猫は、早く成長します。 彼らは、産まれて直ぐに個性を発揮し始め、早熟で物怖じしません。 生まれた時は、皆白いですが、ポイント・カラーがただ次第に発達し始めます。 シールとブルー・ポイントでは、10 日経ったあたりで、カラーの斑点が鼻に出始めますが、 チョコレートとライラック・ポイントのカラーが出始めるのは、3 ヶ月より以前になるかもしれません。 全てのカラーで、ポイントが充分に発達するまでには、約 1 年は掛かります。 彼らの素晴らしい性格と愛情深さの気質によって、 シャム猫は、沢山の熱心な支持者を持っています。
     
     


  2.  
     
     
  3. Siamese Internet Cat Club(SICC)
    シャム猫の体型

    当該サイトの写真を見ながら、お読みください。


    ウエッジ・ヘッド
     
    ウエッジ・ヘッド(ウエッジース、あるいはモダーンとも呼ばれていますが)は、 細長い姿の振興を目的としたブリーダーたちの成果です。 この姿は、1950 年から 1960 年の間に浮上し始めました。 そして、ショーでこの姿が優勢を誇るようになる時期まで、流行を得ました。 ウエッジースは、長さ、スマートさ、チューブ上の胴体、長い脚部、小ぶりの卵型の足、 長く優雅な首、長い鞭のような尾、くさび形の頭部(それ故ニックネームが付いたのですが)、 頭の上に遠く離れて配置された大きな耳、 そしてわずかに傾斜した鮮やかな青の卵形の眼、 を持っています。
     
     
     
    アップルヘッド
     
    アップルヘッド・シャムは、シャム(現代のタイ)から、 元々輸入された当時の、サイアミーズ(シャム猫)に大変よく似ています。 彼らは、厚みのある丸みを帯びた頭、逞しさ、がっしりした胴体、 そして輝くような青い眼、を持っています。 彼らの眼は、上半分はアーモンド形で、下半分は丸みを帯びています。 眼の下の、鼻の部分に、わずかな窪みがあります。 耳は中位のサイズで、マズルは尖っておらず、しかし短いという訳でもありません。 この体型は、どの部分をとっても極端なところはありません。
     
     
     
    その他
     
    その他の残りの全てのサイアミーズ(シャム猫)は、「中間」のタイプです。 このタイプは、シャムから最初に輸入された中にもおり、 アップルヘッドたちと同じ時期にも存在しました。 そして、選択的な繁殖の結果でもありませんでした(自然発生的)。 このタイプは、アップルヘッドと同様に両方とも、典型的な(最も純粋な)サイアミーズだとして、 数多くの海外の組織に認められています。
     
      もしあなたが、どのタイプのサイアミーズ(シャム猫)を購入すれば良いのか分からなくなった時には、 このタイプの選択が一番良いかも知れません。 このタイプは、中位の骨格で、良質の筋肉の発達を持ち、 そして、首、胴体、脚、尾などが、わずかに長いです。 耳は、中位のサイズで、眼は丸みを帯びたアーモンド形で、 とても小さな窪みが、目の下の鼻のところにあります。 彼らは、丸みを帯びてもず、先のとがってもいない、 わずかなくさび形(ウエッジ)を持っています。 彼らは、多少なりとも極端ではありません。
     
     
     
     


  4.  
  5. Siamese Internet Cat Club(SICC)
    シャム猫の歴史の概要


    シャム猫の歴史の概要
     
    シャム猫という品種は、その真の起源については沢山の意見の食い違いがありますが、 何世紀にも渡って存在しています。 シャム猫の品種の発生には、数多くの伝説や逸話がありますが、 一番信憑性が高い説は、 この品種は、マレー州、インドーチャイナ、ビルマとして知られる、あるいは、 ヒマラヤン地域として知られる、東南アジアのどこかに起源を持っているというものです。 この説は、シャム猫と、その地域に住むその他の猫が、 共通点(かぎ尻尾、ほっそりした身体&長い頭部)を持っているということによって、 強固になっています。
     
      シャムの王室の猫は、バンコクの宮殿で、シャムの王によって、 何世代にもわたって用心深く護られて来ました。 この幽閉された「パレス・キャット」を所有することによって、 彼らの真の起源については、殆ど知られることがなかったということになるでしょう。 本来の、シャムの宮殿や寺の猫たちは、必ずしも現在のシャム猫の通りという訳ではなく、 黄色の眼を持つ暗い色の猫だとも言われていました。 いずれにせよ、過去何世紀のうちのいつかの時点で、 シャム猫独特の「ポイントと青い眼」を特徴づける、 一度か、あるいは何度かの突然変異が起こったのでしょう。 この、「突然変異の促進や、品種の突然変異の責任が誰にあったのか、 それは、一人だったのか、あるいは、グループだったのか、を記録したものがない。」 ということは不幸なことですが、 これがなけれ、シャム猫の品種は出現していなかったでしょう。
     
      本当のシャム猫の起源は、常に推測でしかありませんが、 我々は、この品種が、シャム、あるいは、現在のタイの外側で 初めてその姿を現した時をよく知っています。 1884 年、1 つのペアのシャム猫が、その時代のバンコクでのイギリス総領事であった、 オーウェン・グールド氏によって、イギリスに連れて来られました。 このペアは、オーウェン氏の姉妹であるところの、 1901 年にサイアミーズ・キャット・クラブを共同設立したヴァレー夫人に手渡され、 1885 年のクリスタル・パレスにおいて披露されました。
     
      1886 年の間、他のシャム猫のペアと2匹の仔猫が、 ヴィヴィアン夫人と彼女の姉妹によって、イギリスに輸入されました。 これらの猫たちは、その翌年にイギリスに連れて来られた他の猫たちとともに、 シャム猫の品種の繁殖用のプールの基礎を構成しました。 従って、全てのモダーン・サイアミーズ、とりわけアメリカにおける彼らは、 この時期にイギリスに連れて来られた元来のシャム猫に、その血統を遡ることができます。 これらは、多く見積もっても、たった 11 匹だと推定されているということです。 初期のシャム猫は、殆どの今日に見られる猫より、丸い顔で、より暗い色の被毛を持っていました。 曲がった尾、斜視などもまた、初期のショーでは容認されていました。
     
     
    シャム猫の伝説
     
    シャム猫に関わる数多くの伝説がありますが、これがおそらく最もよく知られている話でしょう。 私は、この杯(ゴブレット)にかかわる他の話を聞いたことがありません。
     
    かぎ尻尾
     
    入浴中に、指輪を流して無くしてしまうことを怖れたシャムのお姫様がおりました。 宝石を置くために、何か便利なものはないかと周りを見回していたところ、 お気に入りの猫が、彼女の役に立つ曲がった尾を持っていることに気付きました。 その時から、全てのシャム猫は、お姫様の指輪を預かるために、 彼らの尾の先が少し曲がった状態で産まれる様になったと言うことです。
     
     
    若い猫が、奥さん猫と一緒に、 あるシャムの寺から失われた王家の杯(ゴブレット)を探すために、ジャングルに入りました。 その宝物を見つけたので、彼らは雄がその報せを僧侶に知らせるために街へ戻っている間、 奥さん猫は、そのゴブレットを護るため、ジャングルに残るということを決めました。 そこで、小さな猫は、誰にも盗られないようにすることを確実にするために、ゴブレットの脚に尾を巻きつけ、 茂みの中に入って、護るための場所を確保しました。 4日後、彼女の夫が戻ってきたときに、彼は、5匹の可愛らしい仔猫の父親になったことを知りました。 しかし、彼女の新たな責任にも関わらず、忠実な母猫は最初の約束を忘れてはいませんでした。 実際、ゴブレットを保護するということについて、彼女の非常なまでの実直さは、 彼女の尾をその先の方まで永遠に曲がったものとしました。 更には、全ての彼女の5匹の仔猫たちも、同じようなかぎ尻尾を持っていたのでした。
     
     
    品種
     
    国や組織によって、何が公式なサイアミーズの品種と呼ばれるかは、 多数の、異なったものがあります。 猫界の権力闘争に巻き込まれるよりはむしろ、 ここにはただ、いくつかの承認された品種のタイプを挙げることにします。 そして、いくつかのものはより詳しい情報へリンクされています。
     
    シール・ポイント
    チョコレート・ポイント
    ブルー・ポイント
    ライラック・ポイント
    カラー・ポイント
     
    より多様なシャム猫の品種についての詳細は、このサイトの Siamese Breed Page をご覧下さい。 現在の品種とショー・スタンダードについては、  Cat Fanciers Web Site をご覧下さい。
     
    猫の団体 完全なリストではありません。
    Cat Fanciers Association
    The International Cat Association
    Federation Internationale Feline
     
    Credits: (参考文献)
    The Book of the Siamese Cat (1950-Rose Tenent)
    The Complete Siamese Cat (1952-Milo Denlinger)
     
     
     
     


  6.  
  7. サラセンストーン より
    シャム猫のタイプ

    当該サイトの写真を見ながら、お読みください。


    冒頭に「14枚の写真」
     
    もしあなたが、この歴史を読むのを省略して、 直接オールドスタイル・サイアミーズとモダーン・サイアミーズの解説に進みたいのであれば、 「ザ・ボトム・ライン」で始まる、このページの最後の行をご覧下さい。
     
     
     
    つい 20 年ほど前までは、サイアミーズには、ただひとつの「タイプ」しかありませんでした。 (猫愛好家の業界用語では、「タイプ」は体型、あるいは構造を意味します。) 1980 年代より以前には、人々はサイアミーズには、その体型において、 しばしばたくさんの変化に富んだもの(多様性)があると実感していました。 実際、1950 年代後半というかなり前から、人々は、 頂点を極めたショー・ブリーダーたちによって繁殖されたサイアミーズが、 その外見において、他のサイアミーズより、もっと洗練された(純化された)ものだ、 と気付いていました。
     
      その時期の、トップのショースタイルのサイアミーズは、 現代のショースタイル・サイアミーズに比べたら、はるかに繊細でも極端でもありませんでした。 しかしながら、1910 年代、そして1920 年代の世紀半ばのショー・キャットは、 トップ・ショー・サイアミーズと比べても、それほど著しく異なっているということはありませんでした。 従って、ブリーダーたちは、それが大きく、頑丈な猫であろうと、 もっと洗練されたショー・キャットであろうと、 全てのサイアミーズは同じ品種であると考えました。
     
      ご覧下さい、例えば、サイアミーズのこの写真は、 1960 年代のトップ・ブリーダーであった、ベラ・ネルソン によって、 書かれた本 (Nelson, 1976, 87ページ) の、第 2 版に登場します。 その猫は紛れもなく「アップルヘッド」に似ている構造であり、 ベラのショー・キャットのうちの1匹とは似てはいないのですけれども、 ベラは、その写真の下に書かれている見出しで、 「これは典型的なサイアミーズだ。」と説明していることを、気に留めておいてください。
     
      ショーの目的のためにブリーディングをしている人々は、 より極端な外見のサイアミーズを好み始めましたが、 非常に穏やかなタイプのサイアミーズが、何年にもわたって、 ショースタイルのサイアミーズのリッター(一胎子=一腹の仔猫たち)の中に同時に産まれるということが、 依然として一般的でした;彼らは、親類縁者だと考えられていました。
     
     
     
    サイアミーズには一つの体型のタイプだけではないものがあるということを、 1980 年代になって、やっと人々は話し始めました。 その時までに、ショースタイルのサイアミーズは、 「ペット用の質」のリッターメイト(同じ一胎子の仲間)の猫でさえも、 かなり行き過ぎであるというように、相当に極端になって来ました。 そして、全く穏やかな体型の純血種のサイアミーズは、 見つけることが非常に難しくなって来たのです。
     
      彼らは今、「アップルヘッド」という言葉を使って、 全ての、とても穏やかなタイプのサイアミーズを指しています。 これは、「アップルヘッド」の元来の用語の意味として使われているのではなく、 そう呼ばれるようになって来た、ということです。 ショースタイルのサイアミーズについては、 彼らは今では、極端な超オリエンタルのタイプのサイアミーズのことを指しています。
     
     
     
    1980 年代の半ば、ブリーダーと愛好家の小さなグループが、 最終的に、「トラディショナル・キャット・アソシエーション(TCA)」として知られるようになる組織を設立しました。 私の知識では、「アップルヘッド」のサイアミーズを保存・維持をするために捧げられた、 アメリカ国内外での最初のクラブです。
     
      最初のクラブのメンバーたちが、品種の名前とスタンダードを決めるために、内輪だけで相談していた時、 彼らの一般教養のレベルや、猫のオーナーの経験、愛猫家としての経験、 遺伝学の専門知識、そしてその品種の歴史的な知識は、多様で異なった環境で育ったものでした。 彼らは、彼らのうちの何人かは、「古い穏やかなタイプのサイアミーズが、 とても大きく丸い頭蓋骨の猫である。」と考え、 また、他の人々は、「サイアミーズとは、1950 年代に彼らが知っていた、 中位のサイズで、中位の骨格の、穏やかなウエッジ・ヘッドを持つ、純血種のサイアミーズを想定していた。」 ということに、ほどなく気が付きました。
     
      彼らは、一つの品種名、あるいはスタンダードでは、一致することが出来なかったので、 2 つの品種で合意することにしました。 とても大きく、頑丈な猫の概念を、彼らはトラディショナル・サイアミーズと呼ぶことにし、 中位のサイズの、穏やかなウエッジ・ヘッド型の猫の概念を、クラシック・サイアミーズと呼ぶことにしました。 クラブの発生時に、これらの概念が2つの派閥に分かれて以来、 論争を巻き起こすという影響を及ぼしています。 しかし、興味深く思う方には、 理想的な TCA のコンセプトに近づいた、客観的な第三者の解説と猫の写真が、 Siamese Internet Cat Club site にあります。
     
     
     
    1990 年初頭までには、サイアミーズの品種をたくさんの異なるタイプに分けたことについて、 昔の穏やかな体型のサイアミーズの多数のブリーダーたちが混乱しており、 遺伝学的にも不正確であり、歴史的にも不正確であり、そしてその猫たちの幸福と繁栄とは逆効果を招く、 ということが明らかになってきました。
     
      人々は、しばしば、穏やかなサイアミーズを「トラディショナル」及び「クラシック」に、 そして「モダーン」(極端な)タイプに分類することが非常に容易く出来ると考えています。 モダーン(タイプ)の、ショースタイルの猫を、 穏やかなタイプの猫と識別することが、簡単なのは真実です。 何故ならば、ショースタイルの猫は、本当にとても極端な身体の構造になるように、 選択的に繁殖されているからです。
     
      しかし、もしあなたが、穏やかなサイアミーズを隣同士に並べた場合、 あなたは実際のところ、人々が「トラディショナル/アップルヘッド」と呼んでいる猫と、「クラシック」と呼んでいる猫が、 その特質の中で多数の重複している部分を持っていることに気が付くでしょう。 一人の人が「トラディショナル/アップルヘッド」と考えた猫は、 他の人が考えれば「クラシック」に見えるかも知れませんし、その逆もあり、です。 そして、彼らは実際沢山の共通点を持っています。
     
      実のところ、極端なショースタイル・サイアミーズに代表される 3 つめのタイプに加えて、 昔の穏やかなタイプのサイアミーズを、 2 つのタイプに分けようと試みることは、時間の無駄です。 同時にまた、様々な名前は、数多くの混乱や誤解を招くため、意味のないことでもあります。
     
     
     
    良い例を、お見せしましょう。 このページの最初に載っている猫たちを見て、 あるいは、"history page" のページに載っている猫の 1 匹を見て、 あなたは、どちらが「クラシック」で、どちらが「トラディショナル/アップルヘッド」なのか、 本当に正確に言い当てることが出来ますか? 十中八九、何匹かの猫については、あなたはどうやって分類すれば良いのか、 確信が持てないでしょう。
     
      あなたが確信を持って言える唯一つのことは、 その猫たちは、極端なモダーン・サイアミーズには見えないということです。 少しくらい軽かろうが、少しくらい重かろうが、少しくらい大きかろうが小さかろうが、 少しくらい頭が丸かろうが、あるいは少しくらい頭が長かろうが、 歴史的な写真の中のサイアミーズの猫たちは、 明らかに極端な体型、あるいは現代的な体型ではありません。 彼らは、その構造の小ささが様々でありますが、全ての猫が穏やかな構造を持っています。 多くのブリーダーたちが、今日彼らを、ただ、オールドスタイル・サイアミーズ * と呼ぶことを好んでいます。
     
     
     
    「ザ・ボトム・ライン」
    サイアミーズには 2 つのタイプがあります。 オールドスタイル・サイアミーズと、モダーン・サイアミーズです。 モダーン・サイアミーズはまた、ショースタイル・サイアミーズ、あるいは、 極端なウエッジ型のサイアミーズとしても、知られています。
     
     
    下記の写真に見られるように、モダーン・サイアミーズは、 幅の狭い三角形の頭部、甚だしく長く幅の狭いチューバのような細長い胴体、 非常に長い鞭のような尾、華奢で繊細な骨格、 大きな耳、そしてとても傾斜した眼の、極端なオリエンタル・タイプに見えます。 モダーン・サイアミーズの頭部を測った場合、 その、一番幅広い部分でも、通常 2.8 インチ未満です。 他に、モダーン・サイアミーズの頭部を特徴づけるものとして、 著しく長いマズル(鼻面)があります。 モダーン・サイアミーズと オールドスタイル・サイアミーズのどちらもが、 頭頂から眼の間は、いくらか長いです。 (そう、これらの素晴らしいサイアミーズの頭脳のための部屋を確保するために、ですが。)
     
      しかしながら、モダーン・サイアミーズのみが、長いマズルを持っています。 オールドスタイル・サイアミーズは、持っていません。 写真の下のリンクをクリックすれば、 より多くのモダーン・サイアミーズの写真を見ることが出来るでしょう。
     
     
    「3枚の写真」
    アメリカの、フェアリー・ダスト・キャッテリーのモダーン・サイアミーズたち。
    一番左がシール・ポイント。真ん中の左がブルー、右がチョコレート。
    小さい白いのは産まれたばかりの赤ちゃん猫たち。 **
     
     
      オールドスタイル・サイアミーズの写真については、歴史上の沢山の写真と、 このサイトの現代の写真、また同様に PREOSSIA のサイトで見ることしか出来ません。 併せて、下記の写真を直接見てください。 オールドスタイル・サイアミーズは、モダーン・サイアミーズのようには見えませんが、 モダーン・サイアミーズの祖先たちには、似ているべきです。 そのことは、彼らは穏やかな東洋のスタイルを持っているべきだ、 ということを意味しています。
     
      それは、穏やかな幅広い頭部(通常、耳の前の最も幅広い部分が、3.0 インチか、それ以上あります。) 中位の長さのマズル、そして穏やかに丸みを帯びた顎、あるいは「頬」。 このような形の頭部は、愛猫家の中では「穏やかなウエッジ・ヘッド型」として、知られています。 これは、極端なウエッジではなく、緩和されたウエッジなのです。 他の、穏やかな品種としては、トンキニーズ、アビシニアン、 そしてジャパニーズ・ボブテールなどが挙げられ、 それらも、穏やかなウエッジ・ヘッドを持った品種として分類されます。
     
     

    「5枚の写真」
    異なる3つのキャッテリー *** の、オールドスタイル・サイアミーズ。
    上段の 2 枚はシール、もう 1 枚はチョコレート。下の 2 枚は同じ猫で、ブルーのスタッドです。
     
     
      次の写真は、直ぐ下ですが、モダーン・サイアミーズ(左)と、 オールドスタイル・サイアミーズ(右)の体型の比較です。 直接の比較をより簡単にするために、下の猫のどちらもシール・ポイントで、雌です。
     
     

    「2枚の写真」
    左のシールはモダーン。従って、骨組みの幅が狭く、細長い胴体で、繊細な骨格です。
    右のシールはオールドスタイル・サイアミーズ。従って、より大きな体型、骨格で、 モダーンより頭と骨組みの幅が広いです。
     
     
      全てのサイアミーズは、おしゃべりと、人間と交流することを愛する、 素晴らしい、頭が良い猫です。 サイアミーズの品種の中には、2 つのタイプがあり、 穏やかな外見のオールドスタイル・サイアミーズと、超オリエンタルなモダーン・サイアミーズがあります。 どちらが「より良い」のかは、個々の好みの問題です。
     
     
      ******************************************
     
     
    脚注:
     
    * モダーン・サイアミーズのペット用の質の猫の子孫は、 彼らのショー用の質の同胞よりは、極端さが少ないです。 それ故に、彼らはショー用の質ではなく、ペット用の質に分類されているのです。 しかしながら、今日のモダーン・サイアミーズの子孫が、 オールドスタイル・サイアミーズと同等の価値を持たないという、2 つの理由があります。 一つめには、彼らは、オールドスタイル・サイアミーズとしての資格を満たすには、 極端すぎると思われる、一つかそれ以上の特質を持っている傾向にあります。
     
      一例を挙げれば、彼らの頭の長さが極端に長いとは言えないとしても、 彼らは通常、本物の オールドスタイル・サイアミーズよりは、 ずっと幅の狭い頭、繊細な骨格、そして、ずっと細長い/チューバのような胴体を持っています。 彼らは、レース用の馬が、牧場の馬とは似ても似つかないように、 あるいは、グレイ・ハウンドが、ラブラドール・レトリバーとは似ても似つかないように、 オールドスタイル・サイアミーズとは似ても似つかないのです。
     
      2 つめには、正真正銘のオールドスタイル・サイアミーズは、 モダーン・サイアミーズのように、彼の近い世代の血統の中に同じ猫を持っていません。 近い世代とは、概ね、ここ 20 年以内を意味しています。 概して、モダーン・サイアミーズの猫は、彼の血統の中に、 沢山のサン・トワ・キャッテリーの、及び、シンガ・キャッテリーの猫たちを持っているのに対して、 オールドスタイル・サイアミーズは、その近い世代に、サン・トワやシンガの祖先を持っていることはありません。
     
     
     
    ** フェアリー・ダストキャッテリーのジェニファー・ウィルソンさんに感謝いたします。 彼女は、沢山の良いショー・スタイル(モダーン)のサイアミーズの写真を、 このページに掲載することを、我々に許可して下さいました。
     
     
     
    *** マーク・ロスさんに感謝いたします。 彼は、 オールドスタイル・サイアミーズの男の子の写真を掲載することを、許可して下さいました。 そして、ジェニー・ハートさん、オールドスタイル・サイアミーズの女の子の全体の体型の写真を提供して下さいました。 最後に、ここに見られるような、何匹かの素晴らしいオールドスタイル・サイアミーズをブリードして下さっている、 アメリカのヴァレリー・テイラーさん、そして、タイのエド&マリー・ローズさん、 そして同じく、タイの アリ&アリラト・ユーブムルングさんにも感謝いたします。
     
     
     
     


 
 

 
 


                     





     


Copyright MORIAN All rights Reserved 2003-2010

inserted by FC2 system