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  How many names do the OSS cats have ?   NEW!


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世界中のOSSのブリーダーさんたちが、OSSの姿と、現在のショースタイルのシャムの姿が あまりにも違いすぎるという理由から、これらの猫たちを区別するための呼び名をつけています。 主要な登録団体では、どちらも「サイアミーズ」としてだけ登録されるので、 そのタイプまでは判別できません。
 
  主要な団体の「サイアミーズ」の定義は、 各々その団体によって違いがありますが、そもそも、その猫の家系図を記した血統書とは別に、その猫がその団体の登録ナンバー証を保持しているかどうかで、 「純血種」かどうかを判断するという非常に厳しいものです。たとえ、血統的には全くの純血種であっても、 この登録ナンバー証がなければ、「純血種」として公式に認めてもらえません。 また、一度なくしたナンバーは、よほどのことがない限り、二度と貰うことができません。 欧米では通常、この、「血統書と登録ナンバー証」の2枚の書類が「純血種」を購入した場合に、オーナーに手渡される決まりになっています。 従って、現在の日本には、主要な団体の登録ナンバー証を持った「サイアミーズの純血種」として 認められているOSSは(繁殖のみを許可されている猫を含めても)、きわめて少ないと言えるでしょう。
 
  もちろん、ペットとして愛玩したり、家族の一員として過ごしたりする、 その猫のコンパニオン・アニマルとしての資質の部分には全く関係がありませんし、 オーナー側がその事に拘るかどうかは、 そのオーナーの考え方によるところが大きいと思いますが、 ショー出陳やブリードをする段階では(特にブリードする時点では近親交配を防ぐためにも)、必ず 必要になるというものです。余談ですが、今の日本の丸顔シャムには、この血統書も登録ナンバー証もない猫が多いので、 非常に困ったことになっています。
 
  主要な団体だけではなく、およそ殆どのキャット・クラブが「純血種」であるかどうかに拘り、 明確にしておくことを望むのも、これらの理由からです。これは、その是非を問うものではなく、 世界的にみた場合、またブリーディングやショーに携わる方々からの視点では、 そういうものだということでご理解ください。
 
  血統書や登録ナンバー証は、ただ付いているというだけではなく、「どこの団体のものか」が 非常に重要な判断基準になります。世界的に見た場合の、信頼の置ける団体としては、主に、 CFATICAACFAACACFFCCAGCCFFIFeWCFなどがあるそうです。 稀に、偽造されたものもありますので、一番確実な確認方法は、 その団体のある本国に登録ナンバーを 問い合わせるということだそうです。
 
  以下は、このシャム猫の呼び名の主なものです。


 
  1. Applehead Siamese

  2.  
     
  3. Traditional Siamese & Classic Siamese

  4.  
     
  5. Old-Style Siamese

  6.  
     
  7. Thai & Thaicat

  8.  
     
  9. Marugao-Shamu & Tanu-Shamu

 


  1. 「アップルヘッド・シャム」
  2. 「アップルヘッド」という呼び名は、1950年代のアメリカで呼ばれ始めました。 当時、シャム猫の姿は、現在のショースタイル・シャムの方向への選択的繁殖に向け、 大きく転換する時期でした。 その動きをリードしていた、当時の選り抜きのブリーダーさんたちが、 その方向へ向かっていないブリーダーさんたちの「よりずんぐりしている、そして より丸みを帯びた頬と顎を持つ傾向のシャム猫」を、 侮辱的な意味において「アップルヘッド」と呼び始めたのが、その始まりだと言われています。 この呼び方は、実際にはシャム猫の頭部は昔も今も、程度の差はあれ、 ウエッジ・ヘッド(くさび型)であったにも拘らず、「りんごのような丸い形の頭部」を連想させることから、 OSSに対する誤解を生み易いとも言われています。
     
      その後、「アップルヘッド」は「通称・俗称」として定着し始め、「愛称」としても使われるようになりました。 今日では、一部の猫の百科事典にも、この猫の呼び名として掲載されている場合もあります。 蛇足ですが、この「アップルヘッド」という表現は、一般的には、一部の犬種(チワワ)に良く使われているようです。
     
      現在でも、特定のOSSを「アップルヘッド」と呼んでいるアメリカの団体はありますが、 このOSSの猫の姿を的確に表現する意味で呼んでいるのではなく、正式名でもないとのことです。
     
      また、イギリスの団体は「イギリスには、アップルヘッドは昔も今も存在しなかった。アップルヘッドは、 しばしばブリティッシュ・ショートヘアーなどのような 他の品種とのアウトクロス(異種交配)により、アメリカで創作されたものである。」と の見方もあると説明しています。


     
     


  3. 「トラディショナル・シャム」、「クラシック・シャム」
  4. アメリカのTCATCCI、という愛護協会で使われている呼び名です。 その後、TCAは、イギリスのTSCAと提携・協力するようになり、 現在ではTSCAでも、この呼び名に統一されて使われているようです。 TCAは、最初にイギリスに入ってきたシャム猫を「トラディショナル・シャム」と呼び、 1番目のシャム猫の原型だと説明しています。 続いてタイから輸入された、2番目のシャム猫の原型を「クラシック・シャム」と呼んで、 両者を区別しています。
     
      「トラディショナル・シャム」は、大柄で、丸い顔を待ち、体格も丸く、重く、 また甚だしく健康な猫だということです。 「クラシック・シャム」は「トラディショナル・シャム」に比べて、 よりわずかに少し長いが、大柄な猫であるそうです。 分かりやすく言えば、「クラシック・シャム」は「トラディショナル・シャム」と、 「モダーン(ショースタイル)・シャム」の中間であるとも言えます。 その区別方法は、一般人には分かりにくいものではありますが、 TCAでは、それぞれにスタンダード(理想的な姿)を作成し、 米国の著作権を保持しているとのことです。 どちらも、非常に健康で頑丈で、極端さのない猫です。 「トラディショナル・シャム」と「クラシック・シャム」の被毛は、基本的には同じで、 短毛ですが、いくらか厚みがあり、触感には若干弾力性が感じられ、 非常にやわらかい感触なのだそうです。 「トラディショナル・シャム」は、割合と寒さにも強く、雪の中を犬のように飛び回っていたという 話もあるそうです。 また、「トラディショナル・シャム」の中でも、 1800年末期に、シャム猫の最初のショー・チャンピオンになった「チャンピオン・ウォンキー」に 似て、特に大きく重い猫を「アップルヘッド」と呼んでいるそうです。
     
      「トラディショナル・シャム」と「クラシック・シャム」は、タイから流出した2種類の体型で、 現在の「ショースタイル・シャム」は選択的繁殖により人為的に、この2種類のシャム猫から派生させたものだそうです。 「トラディショナル・シャム」をブリードする蓄えは世界的にも滅多になく、 「クラシック・シャム」の方がより多くいるようだとのことです。
     
      また、さらに補足的な説明を致しますと、「トラディショナル・シャム」の中には、 例外的に、 密度の濃いふわふわした被毛で、とても丸い頭蓋骨の、 額から鼻に渡っての鼻筋に大きな窪みがある、 「主要な猫の団体に登録されていないサイアミーズ」の猫がいるそうです。 この猫は、「トラディショナル・シャム」らしい外見をしていますが、 遠い祖先からのサイアミーズの「ポインテッド」のパターンの被毛をたまたま遺伝的に 持っている、混血の猫であると考えられているとのことです。 そのような「トラディショナル・シャム」は、繁殖用としてではなく、 ペット用として販売されている場合が多いようです。
     
      現在、「トラディショナル・シャム」は、OSSの「総称・通称」として、 ヨーロッパ、例えばオランダのWTSNでも 一般的に使われるようにもなって来ています。


     
     


  5. 「オールドスタイル・サイアミーズ」 (OSS)
  6. 主に、アメリカのPREOSSIAや、 イギリスのOSSCで使われている呼び名で、 この「OSS(昔の姿のシャム猫)」の「総称」としても、世界中で一般的に使われています。 (ちなみに、OSSCは、世界最古のイギリスの猫愛好家連盟であるGCCFの準加盟団体になっているそうです。)
     
      この呼び方では、「トラディショナル・シャム」や「クラシック・シャム」などの分類はせずに、
      ”1880年から1945年の時代の間に、 当時のシャムからイギリスに輸入され、 世界中で爆発的に増える以前の最初のサイアミーズ、 そしてその初期のサイアミーズの子孫に見られるように 穏やかな中くらいの程よい外見を持つ、 純血種のサイアミーズである ”と説明しています。
     
      従って、「トラディショナル・シャム」や「クラシック・シャム」、「タイ」、「タイ・キャット」の全てが、 OSSの範疇に入るとのことです。 また、OSSは、 決して「モダーン(ショースタイル)・サイアミーズ」の低品質のもの(またはペット用の質のもの)を意味する訳ではなく、 いくつかの「モダーン(ショースタイル)・サイアミーズ」の極端な外見こそありませんが、 サイアミーズの沢山のスタンダード(理想的な姿)の重要な部分に合致しているそうです。 しかし、その姿を早い段階で得るために、 他品種とのアウトクロスを行った、 特殊な「トラディショナル・シャム」、「タイ」、「タイ・キャット」は、 純血の「サイアミーズ」ではないという理由で、 OSSの定義には合致していないとのことです。
     
      OSSの骨格など身体の構造の範疇は、幅も広く多彩ですが、 「モダーン(ショースタイル)・サイアミーズ」よりは、ずっと頑丈な骨格で、 穏やかなウエッジ・ヘッドの頭部を持ち、中くらいの長さの胴体に代表されるように、 基本的に、東洋的な体型の猫の特質を持っているそうです。
     
      「穏やかな(緩和された)ウエッジ・ヘッド」「東洋的な体型」の代表的なものには、 「ジャパニーズ・ボブテール」、「トンキニーズ」、「アビシニアン」、そして「コラット」などの 東洋(アジア)系の猫が挙げられるとのことです。
     
     


     
     


  7. 「タイ」、「タイ・キャット」
  8. ヨーロッパ、特にドイツやオランダでは、OSSは 「タイ」、「タイ・キャット」、「Thaikatzen」と呼ばれています。
     
      特にブリード・クラブに属していないブリーダーさんたちが集まって、 彼らのOSSを、「モダーン(ショースタイル)・サイアミーズ」と区別するために、 「サイアミーズ」の名を捨てて新しい品種として立ち上げ、暫定的に公認されているそうです。 それぞれの国では、繁殖に携わるブリーダーさんたちのワーク・グループやブリード・クラブがあり、 「サイアミーズ」とは別個の品種として、キャット・ショーや独自のスタンダードも存在 するそうです。しかしながら、ドイツやオランダでも、 主要な団体では依然として「タイ」、「タイ・キャット」とも 正式に認定はされてはいません。 その代わり、公認されている正式なキャット・クラブのサポートなどは受けているようです。
     
      ドイツには
    IG SiamITCBabarian CFAが、 そして、オランダにはWTSNがあり、 それぞれ「タイ」、「タイ・キャット」として、ブリードを行い、登録もされているそうです。 また、ドイツのBabarian CFAWCFなどのキャット・クラブでは、 「タイ」、「タイ・キャット」独自の、基準書(=スタンダード)も存在するそうです。
     
      補足的な説明を致しますと、 いくつかの「タイ」、「タイ・キャット」は、穏やかな東洋的な姿の純血種の「サイアミーズ」であり、 OSSの定義にも合致しているそうですが、 この中には、 実際ピュア・サイアミーズではない「タイ」、「タイ・キャット」もいるそうです。 何故かというと、殆どの最初のヨーロッパのブリーダーさんたちは、 より丸みを帯びた外見を早い段階で獲得するために、 OSSを他の品種とアウトクロス(異種交配)しようと試みていたそうです。 いくつかの「タイ」、「タイ・キャット」には、その近い祖先にサイアミーズ以外の品種が含まれており、 しばしば、「バーマン」、「バーミーズ」、「トンキニーズ」、そして「ヒマラヤン」たちが、 それらの血統に見つかることがあるそうです。
     
      「タイ」、「タイ・キャット」、「タイ・サイアミーズ」のスタンダードには、 元来の深い青い眼よりは薄い青い眼のことや、 いくらかふわふわした被毛のことも明記してあるとのことです。
     
      同時に、ドイツの雑誌には、
      ”「タイ」、「タイ・キャット」は 「ブリティッシュ・ショートヘアー」や「エキゾチック・ショートヘアー」と交差をさせることなく ブリードすることが必要である。”とか、
    ”もし、ブリーダーさんと責任感のある審査員が、この「サイアミーズ」の姿が2種類あるという課題の 解決の一端を担っているとすれば、最終的には「タイ」、「タイ・キャット」という品種は必要ではない (2種類の体型のサイアミーズを公認する、ということ)。”とも 書かれているそうです。
     
      最後に、イギリスでは「コラット」の長毛種を、 新たな品種として「タイ・キャット」と名付けているグループもあるそうですが、 ここで言う「タイ・キャット」は、その「タイ・キャット」とは完全に異なります。


     
     


  9. 「丸顔シャム」、「タヌシャム」
  10. これは、日本独特の呼び名です。 日本にはまだ、ブリーダーさんもブリードクラブもありませんので、 主に、オーナー側がその外見に親近感をこめて名付けた「愛称」だと思われます。


     

 
 





 
 


 
                     








     


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