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参考サイト:ブリーダーさんへの13の質問 by FBRL   NEW!


 

     
     
    参考のための私的訳文:

    注:個人訳のため、内容に責任を持つものではありません。
      内容を正確に把握なさりたい方は、
      原文をお読みくださるようお願い申し上げます。


     
     
    1.
    ブリーダーさんへの13の質問 by FBRL   NEW!
                         

    あなたは、これから取引をする可能性のあるブリーダーへ尋ねたい質問が沢山あると思います。 しかしながら、もしあなたが純血種の動物を購入した経験がないのであれば、 尋ねなくてもよい質問も沢山あります。 あなたにとっては、法的な権利、あなた自身の義務、 ブリーダーの義務、そして誤解を引き起こすかもしれない領域を理解しておくのは重要なことです。 多くの場合、あなたの遭遇するブリーダーは、 彼らの猫によってベストを尽くそうとしている信頼の置ける 責任感のある人々でしょう。以下の質問は、 あなたがどういうタイプの人間と取引をしているか、を確認するのを助けてくれるでしょう。
     
      日本とアメリカの事情の相異により、この質問と回答が適切でない部分も含まれますので、 予めご了承ください。(例:OSS の場合は 2 と 3 、日本では早期去勢がまだ普及していないために 4 、 支払方法や法的環境など違いのために 12 と 13 など。)


     
     
     
    1. この品種についてのあなたの特別な考えは?
    2. 彼らの品種の魅力について「詩人」にならないブリーダーには注意しましょう。 殆どのブリーダーは、その品種や、何故世界で一番の品種なのかについて、 あなたに全てを話すこと自体が幸せなのです。
      同じ質問を、あなたがされた時の用意もしておきましょう。
       
       


       
       
    3. ショーに参加していますか?
    4. ショーへの参加自体は、良いペットかどうかにとっては、必要な核心であるとは必ずしも言えませんが、 ショーへの参加は、あなたが真剣なブリーダーと仕事をしているかの良い指針となります。 猫には、多くの協会への参加を認められておらず、ショーへの参加もしていない、 いくつかの珍しい種があります。 これは、単純に言って機会に乏しいだけなのです。
       
        FBRLでは2種の、「トラディショナル・バリニーズ」と「トラディショナル・シャム」がそれにあたり、 殆どの協会のショーでは見られません。 トラディショナルタイプの猫として広告を出している人は、 ショー用のブリードをしている訳ではありませんが、 彼らの猫はとても良いペットにはなるかもしれません。 これらの品種には、例え、彼らが主要な登録団体のスタンダードによれば、 ショー用の品質ではなく、これから先もそうなり得ないとしても、 「ペットとして永続させる価値がある。」と信じているブリーダーが存在するのです。
       
        しかしながら、殆どの場合、ブリードはするがショーへの参加をしないブリーダーがいるのであれば、 これはレッド・カードです(警告に値します)。ショーは楽しみだけのためではなく、 ブリーダーにとっては社交やネットワーク作り、 彼らの猫がスタンダードに則っているかを判断される機会なのです。 質の高いブリーダーは、常にその品種を発展させようとし、 ショーはその繁殖計画の進歩をチェックする唯一つの機会なのです。
       
        ショーの社会にあまり関わっていないブリーダーは、 おそらく他のブリーダーたちとあまり親しく交わらず、 一緒に仕事もしていないでしょう。 そしてその結果として、沢山のアウトクロス(血縁以外の交配)を行わないかもしれません。 彼らは頼りに出来る他のブリーダーたちとの良いネットワークを作っていません。 通常、大多数のブリーダーたちは、あまりショーに参加していないブリーダーとは仕事をしません。
       
        もし、そのブリーダーがショーには参加しない方針であれば、 その理由を聞いてみてください。 もし彼らが「この品種は珍しいので、その機会に恵まれない。」と言うのであれば、 良しとしてください。 もし、彼らが「この品種はショー用ではない。」と言うのであれば、 正当な品種であるかどうかを確認してください。 あなたの方でも、あなたが何を購入しようとしているのか調べてみてください。
       
        本当に新しい品種のために働いている人もいれば、 「これは特別だ。」と納得させて、一般の猫を売りつけようとしている人もいるのです。 あなたが求めている品種がどういう姿なのか知ることを、確認してください。 これは、ばかげている事に聞こえるかもしれませんが、 中にはその品種の猫に全く似てもいないのに、「純血種だ。」といって雑種の猫をつかませる人もいるのです。 そして、「シャマラヤン」などといって、雑種の猫を売ろうとしている人々にも気をつけてください。 そんな品種はありません。彼らはシャムとヒマラヤンの雑種を広告しているのです。 雑種の猫は、どんなかわいらしい名前をつけても雑種の猫であることに変わりはないのです。
       
        (注:「雑種の猫が良くない。」と言っているのではなく、「雑種の猫を純血種である。」と偽って販売するブリーダーに気をつけるよう 注意を促しているだけです。)
       
       


       
       
    5. この仔猫の両親はタイトルを持っていますか?  
      もしそうなら何を?
    6. 重ねて言いますが、もしペットを求めているのであれば、 優秀なタイトルの血統である必要は全くありません。 これはその品種を発展させたい人や、ブリード用の猫を求めている人への指南です。 もし、両親のどちらかにタイトル欠如があっても心配しないで下さい。 特に雌猫の方にです。何故なら、雌猫は早い時期に発情が来るので、 被毛や体調に不利な、ホルモンの影響がみられるからです。 これは、例え質の高いショー用の雌猫であっても、 8ヶ月を過ぎたらショーへの参加はさせない方が良いということです。
       
        そしてこれも言えることは、いくつかの協会のいくつかの品種は、 両親の1匹もしくはもっとですが、 AOV かも知れないということです。 AOV は彼らの品種の純血のメンバーに含まれますが、ショーには適さないカラーや、 構造上の論点を抱えています。
       
        例えば、立ち耳のスコティッシュ・フォールドは、 スコティッシュ・フォールドとしてショーへの参加は出来ませんが、 繁殖計画からみれば、非常に大切で価値のある存在です。 他の部分では質の高い猫かもしれませんが、耳が折れていないというだけで、 ショーには参加できません。 これは受け入れがたいことかも知れませんが、 責任あるスコティッシュ・フォールドのブリーダーは、立ち耳のフォールドも繁殖計画に入れている、 ということも特徴であるというケースです。
       
        「チャンピオン」というタイトルにあまり踊らされないで下さい。 ただ単に、どの純血種の猫でも「目だった失格に値する間違いが無い猫が取れるタイトル」に過ぎないのです。 ショーにおいて良い成績を取ったというだけで、 個々の品種においても、普通のペット用の沢山の猫たちが、このタイトルを持っています。 希少種は通常一つのショーでこのタイトルを取ることが出来ます。 これは特段難しいことではありません。 沢山の猫がいる「ペルシャ猫」「メインクーン」「サイアミーズ」では、 チャンピオンのタイトルを取ることはもう少し難しくなります、 これは、単純に必要なポイントのためのコンペティションが、時折しか開かれないからです。
       
        あなたは、少なくともその純血種の中で、 数少ない「グランドチャンピオン」 (いくつかの協会で、2回・3回・4回入賞、 そして特別グランドチャンピオン)を見てみたくなるかも知れません。 少し勉強をして、該当のタイトルが、その猫が登録されている協会の中でどういう意味を持つのか、 を理解してください。
       
       


       
       
    7. 早期去勢・避妊手術についての知識は?
    8. 沢山のブリーダーたちが、早期去勢・避妊手術について学んでいます。 これは、仔猫たちが新しい家へ行く前に施される手術です。 責任感のあるブリーダーの間では行われているという特徴はありますが、 もし、責任感のないブリーダーが、それを行っていなかったとしても、 特段必要ではありません。
       
        全てのブリーダーが早期去勢・避妊手術が安全だとは納得していませんし、 他にも、彼らの品種に良くない選択だという議論もあります。 それは本当かもしれません。 いくつかの品種は発達が遅く、あまりの早期のこの手術はするべきではないでしょう。 何人かのブリーダーは、若い猫には避妊手術を施さない獣医のところに行っています。 これらには、早期去勢・避妊手術についての勉強をしていない、という正当な理由があります。
       
        もし、ブリーダーが早期去勢・避妊手術をしないというのなら、 その理由を聞いてみてください。 その理由が「高額だから。」というものであれば、レッド・カード(警告)です。 若い時期の去勢・避妊手術はそれほど高額ではありません(注:アメリカにおいて)。
       
        あなたは、何故そのブリーダーが、そこまで手抜きするのかを疑問に思うべきです。
       
       


       
       
    9. もし、あなたが早期去勢・避妊について知らない場合でも、
      去勢・避妊についての同意を求めますか?
    10. ブリーダーが、既に中性化された仔猫を売らない場合、 その仔猫が特にブリード目的で販売される場合を除いては、 そのブリーダーは、少なくとも何らかの形で「去勢・避妊手術の同意」を求めるべきです。 もし、仔猫が去勢・避妊の同意無しに販売される場合、 これは警告に値します。 このブリーダーは「その仔猫に何が起こるか。」、 また「その結果どういう事態になるのか。」を全く気にしていないからです。 これはもはやあなたが取引をするようなブリーダーではありません。
       
       


       
       
    11. 新しい家に連れてくる年齢は?
    12. 責任感のあるブリーダーは、12週齢以降の仔猫しか販売しません。 ほとんどのは4〜6週齢の間は販売しないのですが、 何人かは10週齢になったらもう仔猫の方でも準備は出来た、と議論している人もいます。 私は個人的にそれがベストとは信じられませんが、 まだ認容できる範囲内でしょう。 しかしながら、10週齢以前の仔猫の譲渡を持ちかけるブリーダーは、 研究不足で仔猫のことを本当に考えているとは言えません。 --若すぎる仔猫を売ろうとしているブリーダーからは、歩かないで走って逃げて下さい。
       
        10週齢以前の仔猫は充分に乳離れが出来ていず、 社会性も未熟です。 殆どの猫が充分乳離れをし、社会性を身につけるのは 12週齢以降です。しかし、中には「若いうちの方が良い。」と信じている購入者もいます。 「成長した仔猫は懐かない。」ということですが、これは本当ではありません。 猫というものは駄獣ではなく、新しい人に、彼らの生涯のいつの時点においても、 歳を取っていても絆を結ぶことが出来るのです。
       
        確かなことは、「母猫との早過ぎる別れは、 適切な絆を結ぶことを全く学べないだろう。」ということです。 6週齢〜12週齢は、仔猫にとって感情的・精神的な発達を遂げる大変重要な年齢です。 この時期に、仔猫は「猫語(他の猫たちとのボディ・ランゲージ)」を学び、 母猫や他の兄弟たちの中で適切な社会性を身につけ、人間も心から受け入れることを学び (殆どの場合、本当に幼い仔猫たちは周りにいる人間は無視しますので。)、 そして一人で外の世界に立ち向かう自信を発達させるのです。 12週齢を過ぎたあたりから、母猫と仔猫の絆は自然に壊れ始めます。
       
        この過程をたどる以前に、母猫や兄弟たちからの別離をした仔猫は、 生涯にわたっての他の猫へ影響するような問題を抱えることになったり、 人間と適切な絆を結べなかったり、怯え・物怖じ・内気、 そして物事に対して不適当な執着を促します。
       
        殆どの仔猫は、彼ら自身の工夫で離れますが、 充分に乳離れ出来るのが10週齢〜12週齢のころです。 大抵のブリーダーたちは4〜5週齢あたりで食べ物を与え始め、 仔猫たちは、母猫のミルクからフード一色と卒業していきます。 しかしながら、乳離れには過程であり、ある日突然ということではありません。 仔猫たちは、フードと共に、自分たちで決めるか、 または母猫が授乳に疲れる頃まで、乳を貰い続けます。 感情的・肉体的な健康のことを考えると、一番良い解決法は、全て自然に任せることです。
       
        もっと大切なことは、6〜12週齢のころは仔猫の健康の発達上、 非常に危険な時期だということです。 この時期は、母猫から貰った免疫システムがなくなる時期であり、 その不足をワクチン接種によって補う必要があります。 これも一つの過程であり、一晩で起こることではありません。 この時期は仔猫の免疫と免疫システムにとって、非常に負荷が掛かる時期です。 その上、慣れ親しんだ環境や母親・兄弟たちとの別離によって、 この免疫システムに新たな影響を及ぼし、 伝染性の病気に掛かりやすくなってしまう可能性があります。
       
        6〜8週齢の仔猫は幼児です。 母猫に全てを任せて、このようなことを強制するようなブリーダーとは取引しないようにしましょう。
       
       


       
       
    13. 新しいオーナーに対して、どのようなサポートをしてくれますか?
    14. ブリーダーは、新しいオーナーにとって、 電話やメールでの相談にも応じ、質問に答える情報源であるべきです。 あなたは、このようなことを喜んでしてくれないブリーダーとは、取引を望んでいないと思います。 金銭の授受が済んだ後で手のひらを返したように変わり、 そして仔猫だけが来てしまったということにならないように。
       
       


       
       
       
       
    15. 猫と一緒にどのような書類を発行してくれますか?
    16. 正当な血統登録の書類がない純血種の猫は、受け取らないで下さい。 この書類はあなたが何に対して支払ったのか (血統登録された、または血統登録が可能な仔猫)を証明するものです。 高額だと言う理由で、血統登録をしていない仔猫の話をするブリーダーは避けてください。 血統登録はそれほど高額ではありません(一腹の仔猫で \1000 くらい)、 そしてそれぞれの仔猫については、約 \1000 です。 血統登録について説明・提供をしないブリーダーは猫を繁殖する権利がありません。
       
        何人かのブリーダーは、新しいオーナーへ「写し」を渡すでしょう。 この「写し」は、仔猫の性別や色、そしてその一腹の仔猫たちが登録されたものであるべきです。 この「写し」により、あなたはその仔猫を独立して登録することが出来ます。 ですから、ブリーダーが仔猫の登録ために支払う殆どの金額は \1000 だということです。 ブリーダーはただ一腹の仔猫たちの登録をするだけで、 その後の各々の仔猫については、購入者に任せるだけで良いのです( これはとても楽しいことです。 何故ならば、あなたは仔猫の登録名を自分で考えることができるのですから。)。 時には、特に成長した仔猫に言えることですが、 名前に気難しいブリーダーからは、既に登録された状態で来るでしょう。 この場合、この「写し」は独立したその仔猫自身の登録書類であり、 裏側にオーナーがサインするところがあります(アメリカの場合)。
       
        ブリーダーにとって、書類無しに仔猫を販売するのは良い仕事とは言えません。 仮に、仔猫が一胎子登録(一腹の仔猫の登録)をされていてもです。 何人かのブリーダーは、書類を持っていない人は猫を繁殖することは無いだろう、 という見解のもとにこういうことをしますが、これは正当な理由とはいえません。 私は、早期去勢・避妊こそが、ブリーダーの了解や許可なしの繁殖をさせないということを保証する、 唯一の方法であると堅く信じています。
       
        何人かのブリーダーは、新しいオーナーがその猫や仔猫を去勢・避妊したという証明を提出するまで 書類を保留しています。これは、 ブリーダーが、去勢・避妊の証明の提出を受けた後、直ちに約束の書類を送る限りにおいては、 完璧に認容される仕事です。
       
        この書類は、あなたが受け取るために何を支払ったのかを証明するものであり、 この書類無しにあなたがそのことを知る方法はありません。 最低限でも、あなたは仔猫の「写し」か( CFA ブリーダーはこの書類を「青紙」と呼んでいます。 そう、それは青いのです。) もし、すでに各々の登録されて登録名があるようでしたら、 それぞれの仔猫の登録の「写し」を受け取るべきです。 この「青い写し」はサインするべき箇所はありません。 登録の「写し」はその裏側にオーナーがサインをする場所があります。
       
        あなたは、同時に純血種である証明も求めるべきです。 部分的には、あなたの猫がどこから来ているのかが分かるのは楽しいことです。 ニューヨーク州の例では、販売する場合には、純血種であることが法律によって課せられています。
       
       


       
       
    17. あなたは、仔猫に対しての予約金を取りますか?
       
        a.まだ産まれていない子猫に対しての予約金を受け取りますか?
        b.もし、私が望む仔猫が用意できなかった場合、どうしますか?
        c.どういう場合において、その予約金の返還を求めることが出来ますか?
    18. この一連の質問は、非常に沢山の誤解を引き起こす部分の保険となります。 沢山のブリーダーが仔猫の予約金を受け取ります。 いくつかのケースでは、このことが仔猫を手に入れる上で、 ブリーダーに対しての唯一の確約となります。 特にその品種が珍しいものであれば、なお更です。
       
        何人かのブリーダーは、まだ生まれていない仔猫に対しての予約金も受け取ります。 このことはかなりのリスクになります。 何故ならば、誰も母猫のお腹に仔猫が何匹いるのか、色・性別、 そして何匹生き残るのかを保証することはできないからです。 たとえ、最高のキャッテリーでも、仔猫の死亡率はあなたが考えるより高いのです。 もし、母猫のお腹の中に何匹いるかが分かっていても、 1匹か、それ以上の仔猫が生き残れないのは特別なことではありません。特に初産の場合。)
       
        もし、あなたが特に色や性別に拘るようだったら、 あなたは少し長めに、時には数ヶ月もしくは1〜2年ほど待つことになるかもしれません。 あなたは、あなたの望んだ色や性別の仔猫が産まれた中にいなかった場合、 ブリーダーが何をしてくれるのかを確かめておく必要があります。 色については、もちろん個人の好みによります。 性別については、もしあなたが繁殖を計画しているのでなければ、 さほど問題ではありません。中性化したとしても、ほんのわずかですが重要な、 性別による性格の差異が現れてくる猫もいます。
       
        特別な繁殖では、そのカラーの組み合わせは可能でしょうか? 例えば、あなたがひどくペルシャ猫のキャリコ色に拘っていたとします。 そして、ブルーの母親とブラックの父親の間にキャリコ色の子孫は遺伝的に不可能なのです。 そのブリーダーは、もしあなたが求めるものがいなかった場合、 違う機会の優先権を与えてくれますか?
       
        そのブリーダーはもしあなたが他の場所で決めたとき、 または次回まで待つことを決めたときに、その予約金を返還してくれますか? 一般的には、色や性別に対してあまりうるさく言うことはあまりなく、 それ以上に気に入った仔猫を延々と待つようなことはあまりないでしょう。 何人かのブリーダーは、子猫が産まれる産まれないに関わらず、 仔猫の予約金を要求しますが、これは訊ねるべき正当な理由があります。 あなたに引き渡すはずの仔猫がいるにも拘らず、 他の取引可能な人々に同じ仔猫を回している、という可能性もあるからです。
       
        あなたは、予約金の返還が可能かどうかを、そしてそれがどういう場合かを訊ねる必要があります。 例えば、何人かのブリーダーは要求すれば返還はしてくれるでしょうが、 これは仔猫以外の点においてでも可能かもしれません。 他の人々は、生まれた中での仔猫の死や望まれた色・ 性別が現れなかったことに対して返還するでしょうが、 心変わりによる返還の要求には応じないでしょう。
       
        また他の人々は、どういう場合においても全く返還しないでしょう。 もし、あなたが予約金を支払うのであれば、 予約の同意について書かれた書類の確認をして下さい。 そして、それによってあなたがどういう状態になるのかを知っておいてください。 予約金についての書類には全額返還なのか一部返還なのか、 その状況が明らかにされているべきです。 どのようなあなたの支払いについても領収書を受け取ってください。 口答での金銭に関する同意は信頼しないように。 そして、もしあなたが予約金が返還されないという書類にサインしてしまったのであれば、 不満は言わないようにしてください。 それらの箇条書きを注意深く読み、その結果を承認する準備をして下さい。
       
       


       
       
    19. 書類による売買契約書を提供しますか?
       
        a.あなたの売買契約書の重要な点は何ですか?
        b.あなたは、猫の共同所有権を求めますか?
    20. 売買契約書は、あなたが確かに仔猫を購入したという明細を記すものであり、 ブリーダーがあなたに与える保険の明細を記したものです。 それには仔猫の名・色・性別・品種・両親が書かれており、 あなたとブリーダーの両名のサインが書かれているべきです。
       
        それぞれの行をとても注意深く読んで確認してください。 それぞれの箇条についてよく考え、 喜んでその結末と暮らしていけるかどうかを確認してください。 もし、その書類に販売後72時間を経過したら、仔猫の返還は出来ないという保証にサインをしたら、 その時間以後の仔猫の返還は見込まれない、と認識してください。 もし、ブリーダーが仔猫に獣医の検査を受けさせる明確な期日を言明していたら、 検査を受けさせ、その領収書を保管しておいてください。 このことがのちのち、あなたを守ってくれます。 もし、ブリーダーが「爪の除去手術を認めない」と言明しているにも関わらず、 あなたがそれをするつもりであったならば、購入する前に話題に載せてください。 一旦あなたがそれにサインをし、ブリーダーもサインをしたら、 あなたはそれに従う義務があるのです。
       
        不幸なことに、売買契約書は法廷で支持されることは珍しいのです。 しかしながら、これはあなたとブリーダー間での生じる論争の決定的な書類となるのです。 通常の訴訟において支持はされないとしても、小額の訴訟を行う裁判所において、 あなたとあなたに対するもののどちらにとっても決定的な証拠の断片になるのです。 本来ならこの売買契約書にサインをする以前に、 当事者の全てが、これについて話し合うことが最善です。 そして、その当事者のどちらもがその契約書に忠実に彼らの最善を尽くすべきです。 もし、あなたがそれを守れないと知っていてサインをしたならば、それは詐欺行為にあたります。 もし、ブリーダーがその契約を果たすのに失敗したら、 あなたは損害賠償を起こすにあたり、重要な手段を持っていることになります。
       
        もし、ブリーダーが書類による売買契約書を提供しないのであれば、 要求してください。それは、ブリーダーの防御と同じくらいあなた自身の防御となるのです。 何人かのブリーダーは彼らの猫を譲るくらい充分な信頼関係にあるので、 書類としての売買契約書は必要ないと言っていますが、 もし事態が悪い方へ動いた場合には何の防御にもなりません。
       
        共同所有権は、ペットの取引ではあまり一般的ではありませんが、 ショーやブリード用の猫の場合、特に、ショーやブリーディングに新しく参加した人にとっては、 もっと普通に行われています。 この形態では、猫の登録オーナーは法的に猫の共同所有者です。 沢山のブリーダーたちが様々な理由でこの仕事をし、何人かは上手くいき、 そうでない場合もあります。いくつかの良い理由は新しいブリーダ育成のための、 共同所有を含みます。
       
      著者の見解
      私は、殆どの場合、この共同所有権については非支持の立場を取っています。 もちろんペット用については言うべきもありませんが。 確かに、新しいブリーダーと育成者の関係を作っていく上では有益かもしれませんが、 同時に衝突も避けがたい状態に陥ることも考えられます。 もしあなたと共同所有者の間で何か問題が生じたときに、 あなたはとても悪い立場になったことに気付くかもしれません。 全ての登録された共同所有者の署名は、猫の所有権の移譲を要求されます。 あなたは、あなたが中性化することを望み、ペットにしたいと思っていても、 共同所有者が中性化や登録証にサインをしてくれないことによって、 それを妨げられるという立場になります。 私は、共同所有権を持った相手がサインをしてくれないために、 書類無しに共同所有の猫を中性化して減らしたり、 寄贈するなどして(既に繁殖年齢を超え、繁殖用には疑問が感じられる猫であったとしても、 恐らく良いブリーダーではないでしょうし、ショー用としては失格点を持っているかもしれませんが)、 深刻な仲たがいに陥ったブリーダーを数多く知っています。 共同所有権に踏み込むのには注意が必要です。
       
        私の個人的な見解としては、 もしある人が彼の猫を預けた私を信頼してくれているのであれば、 その猫についての私が正しい決定を下すと信頼してくれるだろうということです。 しかし、あなたがもっと経験豊富になり、愛好家の中でもよく知られた存在になるまでは、 有利な立場を得るのはより難しいことでしょう。
       
       


       
       
    21. 書類による健康証明書を持っていますか?
       
        a.あなたはどのような状態について、特別に保証しますか?
        b.健康保証書が無効な、何かの状態がありますか?
        c.どういう状態でなら、猫の返還に応じますか
        d.譲渡以前に、どのようなワクチンを接種し、
          検査をしましたか?
          あなたが推奨しないワクチンがありますか?
        e.新たな仔猫の獣医師の健康保証書と一緒に渡してくれますか?
          もし、私が望めば1枚いただけますか?
    22. 健康証明は、最低限、特に下記の明細についてはされるべきです。
       
       ・販売時点において、特定な状態ではないことを保証すること。
         これには、コミュニケーション障害や、遺伝的な欠損などの、
         内面的・外面的な精神病も含まれる。
       ・販売後についても、コミュニケーション障害のないことを
         保証する。
       ・どの種類のワクチンをいつ接種したか、明細を記すこと。
       ・購入者が獣医のもとで健康かどうかを確認する期間を設けること。
       
        ブリーダーが保証するべきいくつかの状態の例
       ・FeLV(feline leukemia) 猫伝染性白血病
       ・Ringworm 回虫
       ・Fleas 蚤
       ・Worms 寄生虫
       ・以下の呼吸の伝染病、panleukopenia(猫汎白血球減少症),
        rhinotracheitis(猫ウィルス性鼻気管支炎/猫風邪),
        calici(猫カリシウイルス感染症)を含む。
       ・よく知られた遺伝的問題
       ・*FIV(feline immunodeficiency virus)猫免疫不全ウイルス 
        猫エイズ
       ・**FIP(feline infectious peritonitis)猫伝染性腹膜炎
       
       
        * 現在の段階では、ウイルスそのものを発見するのではなく、抗体を発見してその存在を検査します。
       
        ** 何人かのブリーダーは、彼らの健康証明書に従う義務がないとの明細を記しています。 これはある理由に基づいていて、このことについては、 購入者がその猫の健康を真剣に処理するために行うことであって、 ブリーダーの管轄外だというものです。 殆どの健康証明書は、無効になる箇条に、猫を外飼いにしていた場合は無効とすると明記しています。 何故ならば、外飼いの猫は分裂症・病気、そして傷を負いやすい、あらゆる機会に遭遇するからです。 そして、あなたは、あなたが診せる獣医のために、 その仔猫の医療記録を得ることが必要です。 そうすれば、どんなワクチンを接種しているのかが分かります。 最低でも、仔猫は(猫汎白血球減少症、猫ウィルス性鼻気管支炎/猫風邪、 猫カリシウイルス感染症に対する、ジステンパー・ワクチンとして知られる) 2回のワクチンを受けなければなりません。 他のワクチンについては、その年齢と発達によります。
       
        何人かのブリーダーは特定のワクチンや慣例に対しての警告を明記しているでしょう。 ブリーダーは、特定のワクチンはその効力よりも弊害があると信じ、 もし購入者がそのアドヴァイスに逆らった場合のその結果については責任を持てないでしょう。 例えば、沢山のブリーダーが、FeLV (feline leukemia) 猫伝染性白血病や、 FIP (feline infectious peritonitis)猫伝染性腹膜炎のワクチンについて、 警鐘を鳴らしています。また、購入者が猫に、伝統的な獣医学的医薬品の代わりに 自然薬のみを選択した場合は、全てその購入者の責任ということにしています。
       
        健康証明書の箇条書きに明記されている中で重要なことの一つは、 健康上の理由で猫を返還した場合の返金が、全額か一部か、 それとも全く返金されないか、という箇所です。
       
       


       
       
    23. 支払方法はどういうものがありますか?
      クレジットカードや第三者を介するなどの代替方法を使うことが 出来ますか?(アメリカの場合)
    24. これには両方の側からの話があります。 一方では、沢山のブリーダーたちが、購入者が仔猫のために送り返してきた 小切手の焦げ付きの被害に遭遇しています。特に州境を越えてとなると、 その回収は非常に難しいものとなります。 また一方では、購入者の側が、報酬だけを受け取って約束の仔猫を送ってこないという、 信頼できないブリーダーの被害にも遭遇しています。
       
        全てのブリーダーたちが、 現金や郵便為替などの安全な財政的な支払方法を承認しています。 あなたがそのブリーダーを信頼できないうちは、 盲目的にその猫の代金の支払いを行わないで下さい。 現金での支払いは、領収証の域を超えた部分での、 その支払いの記録を残すことにはなりません。 (もし、現金支払いをしなければならない場合は、 日付とあなたとそのブリーダーのサインをした、文書のレシートを要求してください。 もし懸念する理由があるのなら、公証されたレシートを受け取るように検討してください。) あるいはもし、現金もしくは郵便為替で支払わなくてはならないのなら、 郵便為替を選択してください。 それならば、少なくともあなたは郵便為替のその購入のレシートを持っていることになります。 これは、その人が現金を受け取ったということを立証するものではありませんが、 一定金額の郵便為替が購入されたという証明にはなり得ます。 もし、ブリーダーが銀行小切手もしくは個人の小切手を受諾するのであれば、 あなたはそれを選択しても良いでしょう。
       
        あなたが郵便によって郵便為替や小切手を送らなければならないのなら、 書留郵便(配達証明返送サービス)で送ってください。 そうすればあなたはその支払いに対しての記録を受け取ることになります。
       
        何人かのブリーダーは直接クレジットカードを受諾しています。 あなたがその付加サービスを持っているのなら、あなたは立替払いさえも可能です。 単純に、ブリーダーへの支払いの代わりにクレジット会社への支払いをするだけで済むのです。 これは、あなたのクレジット会社を通じて、どのような形でも購入者の保護が可能だ ということを提供するものです。最悪の場合でも、 あなたは請求金額に異議を唱えることが可能です。 クレジットカードは、あなたに何らかの保護を提供するものです。
       
        しかしながら、クレジットカードでの取引が出来るようになるには、 提出するための完全なクレジットの小切手や費用のかかる、 多大な時間を要する煩雑な申請の過程が、ブリーダー側には要求されます。 加えて、ブリーダーは、彼らの銀行のネットワークを通してカード処理を承認するための ソフトウエアあるいはカードリーダーを購入しなければなりません。 それだけでも、何百ドルかの出費になるのです。 今日では、より多くのブリーダーたちは、Paypalのようなサービスを上手く利用しています。 Paypalが、クレジットカードでの支払いを可能にしてくれるのです。 もし、あなたの取引するブリーダーがこのサービスを提供していないのであれば、 これらのプログラムを調べて確認してくれるよう、勧めてみてください。 ブリーダーは、追加料金の補償のため、あなたに多少の割増料金を要求するかもしれません。 (PayPalは、例えば、一人の人間が一回の取引で、 あるいは一定期間の間、 いったい幾らくらいの支払いを引き受けることが可能なのかの、金銭上の制限を設けるものです。 この限度額は、多くのブリーダーたちが1匹の仔猫の為に掛ける経費より低いので、 PayPal を利用しているキャッテリーはこのサービスを利用するための 小額の追加料金の負担をしなければなりません。) しかしながら、クレジットカードの支払いにより割り増しの保護が与えられるという価値があります。 今日ではそれ程多く行われていないのですが、 購入者とブリーダーの双方の利益となる付加サービスに、 第三者による支払いを利用するという(エスクローサービス)があります。 この第三者支払い(エスクローサービス)は、購入者と販売者の間に入って役割を果たすものです。 購入者は、このエスクローサービスに支払いを行い、 その商品と内容に満足していると意思表示をするまで、その代金を保持し、 その後エスクローサービスが販売者に支払いを行うというものです。 もし、その仔猫に問題があった場合には、購入者はエスクローサービスに、 販売者に対しての支払いを行わないように指示します。 しかしながら、販売者側も保護されており、その問題点が明らかになるまで、 購入者側も代金を返金してもらえないというやり方です。 代金は、その問題が解決するまでエスクローサービスの会社に預けられるというものです。 エスクローサービスの唯一の問題点は、彼らが常に何らかの形での 配達証明を要求されるということです。そして、彼らは UPS や Federal Express によって、 番号で追跡されているということも念頭においてください。
       
       


       
       
    25. 払い戻しや交換に応じますか?
      もしそうなら、どういう状態でですか?
      どのような状況であれば、あなたは仔猫を引き取って、あるいは戻して頂けますか?
    26. 深刻な誤解はこの問題点において引き起こされます。 この問題点は、双方が販売契約に合意する事前に、充分に話し合われるべきです。 購入者の多くは、仔猫や猫がどのような場合でも 100% の払い戻しや交換が可能である (かもしれない)と思い込んでいます。 ほんの短期間であれば真実でしょうが、稀に不明確なものです。 幾つかの州は、健康上の理由による場合は、 猫あるいは仔猫の一定期間の返還を要求する法律を持っています。
       
        例えば、ニューヨーク州・ペット・レモン法には、 猫あるいは仔猫について、 14日間は、100% 払い戻しもしくは交換に応じること、と記載してあります。 現在では、以下の州がペット・レモン法を条文化しております: アーカンサス、カリフォルニア、コネチカット、フロリダ、メーン、マサチューセッツ、 ミネソタ、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ニューヨーク、サウスカリフォルニア、 バーモント、ヴァージニア。
       
        しかしながら、幾つかのこれらの法律は、猫ではなく犬にのみ適用されています。 もし、あなたがこれらの州のうちの一つに居住しているのであれば、 あなたの州の法律の限界を調査するために、州検事総長事務局に連絡を取って下さい。 警告しておきますが、もしあなたがペット・レモン法のある州に居住していたとしても、 その法律がない州から動物を購入したとしたら、保護を受けられないかも知れません。 反対に、もしあなたがペット・レモン法のある州からペットを購入し、 その法律によって保護されない州に居住していたとしても、 あなたはその法律による保護を受けられます。 重要なことは、そのペットが発生した位置であり、その最終地点ではないということです。
       
        法律的なことは別にして、現実的な手法に即しながら考慮してみます。
       
        何人かのブリーダーは全く返金に応じていません。 ---およそ同じ程度の価値の動物との交換のみ。 何人かのブリーダーは、一定期間の返金や交換には応じています (2、3日の短期間から、1ヶ月におよぶ長い期間まで、まちまちです。) その返金や交換の期限、そして返金や交換に応じてもらえる状況下を充分に理解して置くことを、 確認してください。
       
        何人かのブリーダーは健康上の理由でのみ、返金や交換に応じています。 他の人々は、理由の如何に関わらず質問もしないというポリシーで、全面的に返還に応じています。 多くのブリーダーは、その猫の生存期間中のいつでも猫を引き取ってくれるでしょうが、 返金には応じないでしょう。
       
        何故、ブリーダーたちは一定期間を超えたものに対して、全面的な返金に応じないのでしょうか?
       
        ブリーダーたちは、購入者を保護するために、予見できない医学的な問題、 その猫の環境への不適応、新しい家での各々の猫の対立や、その他の問題に対しては、 多くの場合は通常返金や交換に応じています。 しかしながら、ブリーダーがそれらの諸問題に対して、 実際責任を負っている期間はとても短いものです。 仔猫たちは、新しいオーナーの環境に強く影響を与えられる期間にすぐに突入してしまいます。 :何を仔猫に食べさせるか、仔猫たちの居住環境、新しい動物達とのコンタクト、 そしてブリーダーからのどのような影響も大幅に減少されます。
       
        例えば、私の友人のブリーダーは、その仔猫が極度の下痢の症状に苦しんでいたので、 新しい家に到着してから1週間以上は経過してはいたのですが、 仔猫を引き取りました。そのブリーダーは、新しい家に向かう仔猫と共に、 その仔猫が食べ慣れたドライフードを手渡していたのですが、 新しいオーナーは彼女が飼っている他の猫達に与えているのと同じ安い缶詰の フードにすぐに変えてしまっていた、ということを発見しました。 実家に戻って食べ慣れたフードになった2、3日後には、 その仔猫の消化機能は平常に戻っていました。 このケースでは、的確な処置が簡単でしたが、 ブリーダーの彼女は、新しい猫のオーナーについて「何か」を学び取り、 今後のその仔猫のためを思い、返金をして他の家を見つけてあげました。
       
        しかしながら、仔猫は長い期間を掛けてその価値を高めていくような類の商品ではありませんし、 珍しい宝石でも収集品でもありません。 一度走り始めたら既に金銭的な価値が半減し始め、 そしてその時点からその価値が減少し続けるという点では、 車のようなものだとも言えます。何人かのオーナーは、仔猫が再販可能なもので、 ブリーダーはその金を取り戻すことが出来るという理論で、 仔猫を販売してから、たとえ1ヶ月後ではあっても返金を要求することが 正当な行為であると思っています。これは真実ではありません。
       
        大多数の人々は、歳を取ってしまった猫や仔猫は、 まだ若いものに比べて人間と絆を結びにくくなっていると間違って信じ込んでいるため、 9ヶ月から10ヶ月の成長してしまった仔猫は、 小さな仔猫と比べて、新居探しがより困難になります。 (これは間違いです。猫はラバなどとは違って駄獣ではないので、 いくつになっても人間と絆を結べる動物です。) 従って、ブリーダーは大幅な低価格で手を打たなければならなくなるでしょう。 加えて、予見できない遺伝的な問題(以下に詳細を述べますが)を除いては、 購入時から数ヶ月、あるいは数年経った時点やその期間中に、 その仔猫に何が起こるのかについては、 そのブリーダーは単純に責任を負うものではありません。 それは、主にそのペットの暮らす家の環境に影響を受けることとなります。
       
        何人かのブリーダーたちは、「遺伝的な健康の保証」と呼ばれるものを提供しており、 それは、定められた期間(通常1年〜5年)に予見できない遺伝的な問題で、 その猫や仔猫が死に至った場合の、返金や交換に応じています。 これの障害となるものは、ブリーダーは、 オーナー側の出費による検死解剖を通じてこの病気について立証された診断書を必要とする、 ということです。医者による要因の証明が無い状態で (ブリーダーにも追跡可能な要因ですので)、 死んでしまった仔猫の返金や交換を要求が可能だと、見做さないで下さい。 大多数のブリーダーは、もし遺伝的な問題を知ることが可能であれば、 非常に知りたいと思っていますし、その情報(悲しい経験を通してですが) については感謝するでしょう。
       
       


       
       
    幾つかの最終的な考察


    ペットオーナーシップは、生涯に渡っての義務・責任です。 ペットオーナーは、その飼い猫への、 感情的そして金銭的なオーナーシップ(負担やリスク)について、 喜んで責任を負わなければなりません。
     
      仔猫が家に販売されてきた当初から健康上の問題を抱えているという、 ブリーダー側の責任だと強く疑われるような残念なケースがあります。 これらの事実には、ブリーダーはその誤った状態を修正するための義務・責任があると見做され、 オーナーは最初から、「ブリーダーとしての存続の権利」を賭けて関与させるべきです。 (アメリカのブリーダーは、免許制です。)
     
      重要なことは、そのような支援の供給を喜んでしてくれる種類の ブリーダーを見つけるということです。 良質のブリーダーは、彼女(あるいは彼)が販売した仔猫の1匹が健康上の問題を抱えている ということが発見されるのを恐れており、どのような問題でも明らかにしたいと切望しています。
     
      もし、私が読者の皆さんに、期待はずれだという印象を持たれないようにするため、 一つのメッセージがあるとすれば、このことを申し上げます。 それは、「純血種の猫の購入を猫の救済だとは、決して決して決して、 考えないようにして欲しい」 ということです。
     
      もし、あなたが貧弱な状態の病気の仔猫に出くわすという事実があったとしても、 決して購入しないで下さい。病気の、あるいは、社会性の部分において不健康な仔猫や猫を、 ブリーダーから購入した、そしてその「購入した」という行為自体を、 悪環境からの仔猫の「救助」だと考えた沢山の人々が、まさにこの状態を嘆いています。 その仔猫の置かれた状況が哀れであればあるほど、その猫を救助することによって、 あなたはその悪質なブリーダーがビジネスに留まるようなことを奨励してはならないのです。 悪い環境で仔猫を産ませるブリーダーに賭けてみることはできますが、 その行為はその仔猫のどのような健康上の保証をするものでも、 あるいは、その仔猫に対しての金銭的な援助となるものでもないでしょう。 ですから、あなたのすることは、あなた自身の自己満足のためということになります。
     
      もし、仔猫の状態が悪いものであれば、適切な当局に報告してください。 悪質なブリーダーを励まさないようにして下さい。 その上、もしあなたが購入すれば、あなたは1匹の仔猫を救うことしか出来ません。 そして、その後にその状況に産まれるであろう他の猫達に対しては為す術も無いのです。 もし、皆が悪質なブリーダーから購入することを止めれば、 そのような人々は猫のブリードからは利益を得ることが出来なくなります。 そのようなブリーダーの優先順位は明確であり、 それは「仔猫の幸福・繁栄」でないこともまた明白なのです。
     
      良質なブリーダーは、全ての他の懸念の以前に、 仔猫の健康、幸せ、快適な生活を考えます。 そしてそれは、清潔な環境で、非常にたくさんの生き生きとした 健康な猫や仔猫(良質なブリーダーでも、時折彼らの落ち度ではない病気の猫を得ることはあります)や、 更に仔猫たちの良い性格となって示されます。 良質なブリーダーからの仔猫は社会性の高い、人間を恐れないような仔猫が産まれるのです。 何匹かは、生来、他の猫たちよりは内気でしょうが、 もし、人間が彼らに危害を与えないと信じることが出来れば、 そのような行動を取らなくなるでしょう。
     
      社会性の高い仔猫は、新しい家に比較的早く馴染みます。 信頼のできるブリーダーは、目下伝染性の病気に冒されていたり、 蚤・ダニ・耳ダニ・白癬菌などの外見上の寄生虫に冒されている仔猫を販売用として 公開することはないでしょう。 寄生虫が風土病にあるような南国地方では、条虫のような体内での寄生虫が、 育ちの良い猫にもさえ発生することがあります。
     
      良質なブリーダーは、一般的には新しい家に仔猫を手渡す前に、 寄生虫を駆除し、良質なペット購入者は、 その仔猫の最初の獣医師による診察時に、同様のことを繰り返します。
     
     


     
     


 
 

 
 


                     





     


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