Duen Ngai, 1885年3月生まれ。
Lilian Gould 嬢所有。(後の Veley 夫人).
Kalohom と Khromata, 1885年6月生まれ。
父猫: Pho, 母猫: Mia.
1885年に生まれた、最初の子供たち。
シール・ポイント
 
1884年、当時のシャム国のイギリスの副領事 Owen Gould 氏が、
帰国の際に、最初の1組のペアのシャム猫「プー (Pho)」と「ミア (Mia)」をイギリスに輸入し、
妹の L. J. Veley 夫人 (当時は Miss. Gould) に譲り、
彼女は、世界初のシャム猫のブリーダーとなりました。
 
この「プー」と「ミア」の子供たち3匹が、翌年の1885年10月のクリスタル・パレスの
キャット・ショーで披露され、 480匹の参加の中から、
短毛猫の部門ベストの特別賞を含め、あらゆる賞を総なめにしました。
 
余談ですが、
「プー (Pho)」と「ミア (Mia)」は、一説には「タイの王室からイギリスの公人へ
贈与された猫であった。」とも言われていますが、
タイの副領事であった兄からその猫たちを譲り受けた、妹の L. J. Veley 夫人は、
1930年の "Cat Gossip"という猫の雑誌に、
”「ミアは、路上の行商人のような人から、3ティカルという廉価で購入してきたものであった。」
と兄が話していた。” と書いています。
 
また、これも余談ですが、これらの3匹の猫は、キャット・ショー出陳直後に、
ジステンパーで亡くなったそうです。
当時のキャット・ショーは伝染病の温床でも有り、ワクチンもなかった時代ですので、
キャット・ショーに出るということは、その猫にとって、
文字通り「命がけ」のイベントだったと言うことです。


 
 
 
 

Duen Ngai 1885年3月生まれ。


 
 
 
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