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  OSS のスタンダード  

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OSSのスタンダードは、その団体や国々によって異なり、 公開されているものもあれば、されていないものもあります。
 
  主要な団体の「サイアミーズ」として認められているもの(ショータイプとしてではなく)、 あるいは、「サイアミーズ」とは別の、独立した品種として定めたものなど様々ですので、 ペットとしての購入を希望する方々はもちろん、さらに、 ブリーダーの方におかれましては、交配相手探しやキャット・クラブの移籍などにも関連いたしますので、 ご自分が求めていらっしゃる OSS はどのタイプなのかを、 あらかじめ調べておかれることをお勧め致します。
 
  また、団体によっては、余程のことがないと譲っていただけない ところもございます。(例:PREOSSIA のブリーダーさん)
 
 
 
  以下は、呼び名別のスタンダードの紹介です。


 
  1. 「オールドスタイル・シャム」、「OSS」

  2.  
     
  3. 「トラディショナル・シャム」、「クラシック・シャム」

  4.  
     
  5. 「アップルヘッド・シャム」

  6.  
     
  7. ヨーロッパの「タイ」、「タイ・キャット」

  8.  
     
  9. タイの「タイ・キャット」

 


  1. 「オールドスタイル・シャム」、「OSS」
  2. 「オールドスタイル・シャム」は、海外では「オールドスタイル・サイアミーズ」あるいは OSS と呼ばれています。 これは、主に、アメリカの PREOSSIA や、 イギリスの OSSC で使われている呼び名です。
     
      PREOSSIA では、独自のスタンダードを定義し、ネット上で公開しています。
     
      ”1880年から1950年代の間に、 当時のシャムからイギリスに輸入され、 世界中で爆発的に増える以前の最初のサイアミーズ、 そしてその初期のサイアミーズの子孫に見られるように 穏やかな中くらいの程よい外見を持つ、 純血種のサイアミーズである ”と説明しています。
     
     
      OSSC では、OSS は、英国の主要な団体 GCCF のサイアミーズの定義に合致しているとして、 特に OSS 独自のスタンダードは定めていません。
     
      OSSC の表現するところでは、OSS の骨格など身体の構造の範疇は、幅も広く多彩で、 「モダーン(ショースタイル)・サイアミーズ」よりは、ずっと頑丈な骨格で、 穏やかなウエッジ・ヘッドの頭部を持ち、中くらいの長さの胴体に代表されるように、 基本的に、東洋的な体型の猫の特質を持っているということです。
     
      PREOSSIA , OSSC に共通する考え方は、主要な団体の定めるサイアミーズのスタンダードに則り、 8世代、あるいは、12世代まで遡れる「ピュア・サイアミーズであること」というところにあります。
     
      PREOSSIA のブリーダーさんは、余程親しくならないと仔猫は譲っていただけないと思います。


     
     


  3. 「トラディショナル・シャム」、「クラシック・シャム」
  4. 「トラディショナル・シャム」、「クラシック・シャム」は、海外では、それぞれ「トラディショナル・サイアミーズ」、「クラシック・サイアミーズ」 と呼ばれています。
     
      アメリカの
    TCA TCCI 、という愛護協会で使われている呼び名です。 その後、TCA は、イギリスの TSCA と提携・協力するようになり、 現在では TSCA でも、この呼び名に統一されています。
     
      TCA は、最初にイギリスに入ってきたシャム猫を「トラディショナル・シャム」と呼び、 1番目のシャム猫の原型だと説明しています。 続いてタイから輸入された、2番目のシャム猫の原型を「クラシック・シャム」と呼んで、 両者を区別しています。
     
      TCA は、それぞれにスタンダードを定めていますが、公開していませんので、 入手するには、TCA の会員になる必要があります。 スタンダード同様呼び名にも、米国の著作権を保持しているとのことですので、 許可を得ずに使うことには問題があると聞いています。
     
      TCA , TCCI , TSCA の「トラディショナル・シャム」、「クラシック・シャム」の特筆すべきところは、 主要な団体に登録している 「ピュア・サイアミーズ」であるものと、そうでないものが混在しているということです。
     
      「トラディショナル・シャム」は、大柄で、丸い顔を待ち、体格も丸く、重く、 また甚だしく健康な猫だということです。 「クラシック・シャム」は「トラディショナル・シャム」に比べて、 よりわずかに少し長いが、大柄な猫であるそうです。 分かりやすく言えば、「クラシック・シャム」は「トラディショナル・シャム」と、 「モダーン(ショースタイル)・シャム」の中間であるとも言えます。
     
      どちらも、非常に健康で頑丈で、極端さのない猫です。 「トラディショナル・シャム」と「クラシック・シャム」の被毛は、基本的には同じで、 短毛ですが、いくらか厚みがあり、触感には若干弾力性が感じられ、 非常にやわらかい感触なのだそうです。 「トラディショナル・シャム」は、割合と寒さにも強く、雪の中を犬のように飛び回っていたという 話もあるそうです。 また、「トラディショナル・シャム」の中でも、 1800年末期に、シャム猫の最初のショー・チャンピオンになった「チャンピオン・ウォンキー」に 似て、特に大きく重い猫を「アップルヘッド」と呼んでいるそうです。
     
      また、さらに補足的な説明を致しますと、「トラディショナル・シャム」の中には、 例外的に、 密度の濃いふわふわした被毛で、とても丸い頭蓋骨の、 額から鼻に渡っての鼻筋に大きな窪みがある、 「主要な猫の団体に登録されていないサイアミーズ」の猫がいるそうです。 この猫は、「トラディショナル・シャム」らしい外見をしていますが、 遠い祖先からのサイアミーズの「ポインテッド」のパターンの被毛をたまたま遺伝的に 持っている、混血の猫であると考えられているとのことです。 そのような「トラディショナル・シャム」は、繁殖用としてではなく、 ペット用として販売されている場合が多いようです。
     
      現在、「トラディショナル・シャム」は、OSS の「総称・通称」として、 ヨーロッパ、例えばオランダの WTSN でも 一般的に使われるようにもなって来ています。
     
      重ねて申し上げますが、「トラディショナル・シャム」と「クラシック・シャム」という呼称、及び、スタンダードは、 TCA が、米国の著作権を保有しているそうですので、使用する場合には注意が必要です。 (米国では、無断で使用した人に対しての訴訟問題にも発展しているそうです。)


     
     


  5. 「アップルヘッド・シャム」
  6. 上記の「トラディショナル・シャム」の別名です。 スタンダードは、TCA にお問い合わせください。


     
     


  7. ヨーロッパの「タイ」、「タイ・キャット」
  8. ヨーロッパ、特にドイツやオランダでは、OSS は 「タイ」、「タイ・キャット」、「Thaikatzen」と呼ばれています。
     
      特にブリード・クラブに属していないブリーダーさんたちが集まって、 彼らの OSS を、「モダーン(ショースタイル)・サイアミーズ」と区別するために、 「サイアミーズ」の名を捨てて新しい品種として立ち上げ、暫定的に公認されているそうです。 それぞれの国では、繁殖に携わるブリーダーさんたちのワーク・グループやブリード・クラブがあり、 「サイアミーズ」とは別個の品種として、キャット・ショーや独自のスタンダードも存在 するそうです。しかしながら、ドイツやオランダでも、 主要な団体では依然として「タイ」、「タイ・キャット」とも 正式に認定はされてはいません。 その代わり、公認されている正式なキャット・クラブのサポートなどは受けているようです。
     
      「タイ・キャット」、「タイ」の特筆すべきところは、主要な団体に登録している 「ピュア・サイアミーズ」であるものと、そうでないものが混在しているということです。
     
      「タイ」は、2007年2月に
    TICAにおいて、固有の品種として認定されました。TICAの定めたスタンダードが存在します。 TICAのジャッジと幹部と委員会、そして、ヨーロッパと北米のOSSのブリーダーによって、作られたそうです。
     
      ドイツには IG Siam ITC Babarian CFAが、 そして、オランダには WTSN があり、 それぞれ「タイ」、「タイ・キャット」として、ブリードを行い、登録もされているそうです。
     
      ドイツの Babarian CFA では、 FFE( Feline Federation Europe ) の「タイ Thai」のスタンダード(Races Standard からThai を選択してください。)を使用し、 WCF では、独自のスタンダード(Standard → Thai とお進みください。)を定めています。
     
      オランダの WTSN は、 PREOSSIA のスタンダードと、 WCF の Thai のスタンダードを参考にした独自の「タイ・キャット」のスタンダードを定義しています。
     
    TICA の、「タイ」のスタンダードは こちら
    FFE 独自の、「タイ・キャット」のスタンダードは こちら
    WTSN 独自の、「タイ・キャットの品種解説」は こちら
    PREOSSIA の 「 OSS 」のスタンダードは こちら
    WCF の「タイ」のスタンダードは こちら
     
      「タイ」、「タイ・キャット」、「タイ・サイアミーズ」は、 祖先に「サイアミーズ」以外の猫がいることもありますので、 そのスタンダードには、 元来の深い青い眼よりは薄い青い眼のことや、 いくらかふわふわした被毛のことも明記してあるとのことです。
     
      最近になって、 この「タイ」及び「タイ・キャット」に、英国のピュア・サイアミーズの血統を導入するドイツやオランダのブリーダーさんが増えてきているそうです。
     
     


     
     


  9. タイの「タイ・キャット」
  10. 近年、昔のタイの猫を蘇らせようと、タイでも「タイ・キャット」の復活を試みているブリーダーさんがいらっしゃいます。 昔のシャム猫の「Wichien Maat (ウィッチェン・マァト)」という名前で、 古代の「猫の詩(Cat Book Poems)」を元に、復元されているそうで、独自のスタンダードをもっているようです。
     
      詳しくは、日本で、このタイの「タイ・キャット」の復活を支援なさっている こちらのサイトをご覧下さい(「ボランティア」→「タイキャットについて」へお進みください。)。
     


 
 





 
 


 
                     








     


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