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 オールドスタイル・シャムの FAQ

The colors of the Siamese CatThe Names of Old-style SiameseAbout the Breeding Costs
Siamese FAQThe Standard of Old-style SiameseCatshows of the Old-style Siamese

English

オールドスタイル・シャムのことをもっと知りたい方のために、 幾つかの参考サイト(参考のための私的訳文付き)をご紹介致します。
 
 
  注:個人訳のため、内容に責任を持つものではありません。
  内容を正確に把握なさりたい方は、
  原文をお読みくださるようお願い申し上げます。


 
  1. キャット・コネクト 猫種紹介 より
    トラディショナル・サイアミーズ(タイ・キャット)

  2.  
     
     
     
     
  3. キャット・クレイズ より
    トラディショナル・サイアミーズ

  4.  
     
     
     
     
  5. PREOSSIA トップ・ページ より

  6.  
     
     
     
     
  7. PREOSSIA 「何故OSSを守らなければならないのか。」

  8.  
     
     
     
     
  9. OSSC オールドスタイル・シャムとは何でしょうか?

  10.  
     
     
     
     
  11. TCA トラディショナル・シャムの歴史

  12.  
     
     
     
     
  13. サラセンストーンより 
    「アップルヘッド」は本当にりんご型なのでしょうか?

  14.  
     
     
     
     
  15. サラセンストーンより 
    「オールドスタイル・サイアミーズ」とは
    何を意味するのでしょうか?

  16.  
     
     
     
     
  17. サラセンストーンより 
    サイアミーズの歴史と体型についての一言

  18.  
     
     
     
     
  19. FBRL

    トラディショナル・シャムについての一般的な説明。 また、トラディショナル・シャムについて書かれた本(5冊)の紹介や、 スタンダードについても説明しています。邦訳なし。


  20.  
     
     
  21. Cat Fanciers (TCCIにリンク)

    トラディショナル・シャムの性格・飼い方などを、一問一答で説明。邦訳なし。


  22.  
     
  23. History of the Traditional Siamese Cat

    トラディショナル・シャムの歴史を、 1700年代から年代別に解説しています。邦訳なし。


  24.  
     
  25. TCA

    トラディショナル・シャムの性格やスタンダードなど、一般的な説明。邦訳なし。


  26.  
     
     
     
  27. タイの猫たち

    タイのトラディショナル・シャム 。邦訳なし。


  28.  
     
     
     
  29. 猫ヒゲ王国 cat whisker kingdom

    タイの猫 (Center for Breeding and Nurture for Thai Cats)


  30.  
     
     
     
     
     
  31. Wikipedia---Siamese Cat

    ウィキペディアによるシャム猫の説明です。


  32.  
     
     
     
  33. シャム猫の書籍&記事(Books & Articles about Siamese)
  34. 各サイトでよく目にする書籍や記事の紹介。


     
     
     
     


     
  1. キャット・コネクト 猫種紹介 より
    トラディショナル・サイアミーズ(タイ・キャット)

  2. トラディショナル・サイアミーズ(シャム)、 あるいはオールドスタイル・サイアミーズ(シャム)は、 1880 年から 1960 年代にかけての写真や本、 そして動画の中で多く見られるサイアミーズ(シャム猫)と共通点がある、 純血種のサイアミーズ・キャット(シャム猫)です。
     
      Pyewacket という、1950年代の「Bell, Book, and Candle」という 映画に出演していた印象的なシャム猫は、 トラディショナル・シャムです。 現在、トラディショナル・シャムはモダーン・シャムと比べると、 いくらか珍しく、しかし近年になって、ブリーダーたちは このオールドスタイル・サイアミーズの絶滅を阻止するために 一緒に働き始めています。
     
     
    背景
    昔、全てのシャム猫はただ簡単にシャム猫であり、 その体型は分裂していませんでした。 彼らは全て基本的にオリエンタルな骨格で、 あるパターンの「ポインテッド」を持ち、 そして彼らはずんぐりしたペルシャ猫や、 その当時のヨーロッパの国産猫たちとは外見が異なっていました。 とは言うものの、20世紀初頭の写真は、初期のシャム猫の多様さを見せています。
     
      何匹かのシャム猫はより頑丈で、他のシャム猫より筋肉質でした。 何匹かは、いくらかより大きく、 より細身で繊細(細い)な骨組み(体格)である傾向がありました。 また何匹かは、頭も身体も非常に長細い傾向にありましたが、 他のシャム猫は細長いところが全くありませんでした。 その時代は、西洋にはシャム猫は殆どいませんでしたので、 体型に構わずこれらの少数のシャム猫たちが現代の純血種のシャム猫の先祖となったのです。
     
      第2次世界大戦後、沢山のシャム猫が激増し、 ブリーダーたちは、彼らのシャム猫の中に、より細身で長細い、 そして繊細な骨組みを好み始めました。 シャム猫愛好家としてよく知られているへティ・グレイ・ベーカーさんは、 「私は依然として、シャム猫の外見を変えることの価値や、 それを成し遂げようと固執するブリーダーたちや、そしてその重要さが分からないのです。」  と1951 年に書いています。
     
      しかし、沢山のブリーダーたちが、より均質化し同型化するということによって(シャム猫は) 向上(改善・価値を高める)されると信じていました。 彼らはそれをやり通し(あくまで通し)、そしてシャム猫の選択的繁殖は、 結果的に、今日FIFEやCFAや他の主要な猫の団体でのショーに見られるような、 超オリエンタルな、超スレンダーな、超長細いモダーン・シャムへの発展となりました。 少数のブリーダーたちは、数多くの歴史的なシャム猫に似た穏やかな外見を留保しながら、 シャム猫の繁殖を続けました。 結局のところ、後者の猫がトラディショナル・シャムとして知られるようになりました。
     
    「ティアム・オーシァン 4 世」、「チャンピオン・プレストウィック・ペラック」、 「チャンピオン・ソニア」、「チャンピオン・ウォンキー」、「チャンピオン・ボンゾ」たちと それ以上の猫たちの写真に見られるように、 19 世紀から 20 世紀初頭にかけての歴史上の夥しい数のシャム猫は トラディショナル・シャムのタイプでした。
     
      何故ならば、彼らはこれらの過ぎ去ったシャム猫の外見を留保するために繁殖され、 トラディショナル・シャムは、今日オールドスタイル・シャムとしても知られています。 ドイツでは、トラディショナル・シャムはタイ・キャットとして知られています。 またトラディショナル・シャムの他の名前には、 アップルヘッド、プライマリー・シャム、そしてクラシック・シャムが含まれます。 厳密に言えば、アップルヘッドというあだ名は、 大きくて特に丸い外見のトラディショナル・シャムのみに、その名の由来・原因が帰するものなのです。
     
     
    品種の認定と血統登録
    殆どの団体では、トラディショナル・シャムは彼ら自身の権利を持つ品種として公認されていません。 その代わり、オールドスタイルとモダーン・タイプの両方のシャム猫が、 ただ「サイアミーズ」としてだけ登録されています。 両方のタイプの幼い仔猫は非常に良く似ています。 そして、しばしば知識の無い、あるいは質の良くないブリーダーたちは、 トラディショナル・シャムでない仔猫を、「トラディショナル・シャムだ。」と言って販売しています。 ですから、オールドスタイルのシャム猫を求めている購入者は、 その仔猫が成長したときに何に似てくるのかを知るために、 その両親猫を調べるべきです。
     
      ごく少数の団体では、TCA(トラディショナル・キャット・アソシエーション)などですが、 トラディショナル・シャムは、分離された品種として公認されており、 彼らの血統登録証には彼らは「トラディショナル・シャム」「クラシック・シャム」であるとの記載があるでしょう。 (TCAは「アップルヘッド」をトラディショナル・シャムとして登録しており、 そしてトラディショナル・シャムに比べて、いくらか頑丈さや、重さにおいて劣るものを、 クラシック・シャムとして登録しています。) ドイツでは、タイ・キャットが、彼ら自身の権利を持った暫定的な品種として、公認されています。
     
      カラーポイント・ショートヘアー(例えば CFA の中では)として登録されている、 正真正銘のトラディショナル・シャムを見つけることも可能です。 もしそのように登録されていたら、これは彼らは基本的にサイアミーズですが、 シール・チョコレート・ブルー・ライラック以外のポイントカラーの何匹かの猫を その祖先持っているということなのです。 オリエンタル・ショートヘアーとして登録されている仔猫、あるいは猫は、 純粋な(生粋の)トラディショナル・シャムである可能性はありません。
     
     
    血統
    全ての質の高いトラディショナル・シャムのブリーダーは、 登録証(あるいは、登録申込書)と血統書との、どちらも添えて仔猫を販売するべきです。 このことを行わないということについて、言い訳の余地はありません。
     
      この品種が絶滅していくことの再発防止に興味を持つブリーダーたちは、 責任ある繁殖計画を発展させるために、またインブリーディングを避けるため、 またこの品種の未来への存続を確約するために、全ての繁殖用の猫を登録するでしょう。 彼らの猫を登録していないブリーダーたちは、その品種の幸福を念頭において繁殖していませんし、 純粋な(生粋の)トラディショナル・シャムを繁殖しているかどうかも疑わしいということです。 血統書は、その仔猫の数世代前の祖先まで遡った名前や登録番号を完備し、 表示された家系図から構成されるべきです。
     
      トラディショナル・シャムは、猫の団体の AOV として登録されているかも知れません。 幾つかの団体は、事前に登録していない猫を彼らの繁殖計画の中で使用する事を許可し、 それらの猫を「土台用の蓄え」、あるいは、「先祖のリスト」として登録しています。 この公然とした登録の一種のようなものの目的は、 絶滅の危機に瀕した品種に新しい血を投入することをブリーダーに許可するということです。
     
      例えば、何人かのブリーダーたちがタイから登録されていない猫を輸入したとします。 もし、その血統書の中に「土台用の蓄え(の猫)」がいれば、土台用の猫自身、 そして他の全ての(血統書に記載されている)猫が登録番号を持っているべきです。 そのブリーダーはまた、その土台用の猫がどこから来たのか、 そして何故その猫を繁殖計画に取り入れたのかを、あなたに説明することができるでしょう。 彼女はまた、あなたにその土台用の猫自身を見せるか、 あるいは少なくともそれらの猫の写真を見せるか、 あるいはそれをすることが出来る他のブリーダーに問い合わせをすることが出来るでしょう。
     
     
    カラー
    トラディショナル・シャムには、モダーン・シャムと同様に、 4色の色、シールポイント・チョコレートポイント・ブルーポイント・ライラックポイント、 が存在しています。 多くの団体では、サイアミーズとして公認される新しく加えられたカラーやパターンとして、 レッドポイント・シナモンポイント・トーティポイント・そしてリンクスポイントなどが挙げられます。 幾つかの団体では、新しい色はサイアミーズとしてより、 むしろカラーポイント・ショートヘアーとして公認されています。
     
     
    体型
    世界には、これらの猫のために働くブリーダーたちによる、 幾つかの異なる組織団体があるために、相互に何かしら区別する、 夫々に提案された幾つかの繁殖基準書(ブリード・スタンダード)が存在します。 以下のものは、複数のスタンダードの概観に基づくものです。
     
      一般的に使われている「アップルヘッド」というあだ名は、 トラディショナル・シャムに当てはめた場合は悪い方向へ導くものになります。 これらの猫は、明確にショートヘアーのヒマラヤンと同じような構造ではありません。 彼らは本当に丸っこい胴体も、あるいは丸い頭蓋骨も持っていません。 トラディショナル・シャムは、極端さのまるで無い、極端に丸くも、 ほっそりしていることもありません。 彼らは、穏やかなオリエンタルの体型の範疇のどこにでも入れることの出来る、 穏やかな外見の猫ですが、全てが、モダーン・シャムよりは全く極端さの無い、 そしてより沢山の随分頑丈な胴体を持っています。
     
      トラディショナル・シャムは、モダーン・シャムに比べて、 かなり幅広で短いと考えられる、穏やかなウエッジ・ヘッドを持っています。 アップルヘッドと呼ばれている、中でも一番頑丈なのは、 そのウエッジの幅広さと、頬と顎の大量の肉付きの良さのため、 頭部があたかも円形見えるのです。 とは言えども、頭蓋骨の基礎を成すウエッジ型は、 大人になって肉付きが良くなる前に、完全にあなたの仔猫の中に、 明らかに見ることが出来ます。
     
      多くのトラディショナル・シャムは、愉快な丸みを帯びて頭部へ続く、 そして全く極端でない、目に見える穏やかなウエッジ型を持っています。 実際、これらの猫たちの頭部は、大雑把に言って、 トンキニーズ、アビシニアン、コラット、そしてジャパニーズ・ボブテイルのような、 他の穏やかなオリエンタルタイプの品種に似ています。
     
      トラディショナル・シャムは控えめな長い胴体と尾を持つ傾向にありますが、 トラディショナル・シャムの一番ずんぐりしたものの中では、 即座に明白ではないかもしれません。 骨の構造は中くらいから頑丈で、決して繊細ではありません。 耳のサイズも中くらいからわずかに大きいものです。 目はアーモンド形の形状であるべきで、ただ控えめに傾斜しているだけです。
     
     
    性格
    トラディショナル・シャムもモダーン・シャムも、確かに同じ本来のシャム猫の先祖からの子孫であり、 確かに同じような、人間との対話型の性格を持ち、 シャム猫をいつも有名にするところの猛烈な知性を持っています。
     
      これらの猫は、彼らの飼い主対して親密な関係を発達させる猫です。 何匹かはあなたが読書をしている、あるいはパソコンの前で仕事をしていると膝の上に座りたがります。 他のは、あなたが見ているものを見たいために、あなたの肩の上でバランスを取ることを主張するでしょう。 好奇心旺盛な前足があなたの触ったものを突付くでしょうし、 あなたが抱きとめてくれることを期待して、冷蔵庫の上からあなたの胸をめがけてぴょんと飛び降りるでしょう。
     
      彼らは、あなたの癖(習慣)を学び、ときにはあなた自身より良く、あなたのことを知っているでしょう。 トラディショナル・シャムは、何日も、一時も、無視されることには我慢できません。 彼らは、活発で、おしゃべりで、対話型の猫です。 そして、まるで小さな人間のように、 友情と尊敬を持って彼らの世話をしてくれる人間とのみ、幸せになることが出来る猫なのです。
     
    著者:クリスティ・バード博士
     
     
     


     
  3. キャット・クレイズ より
    トラディショナル・サイアミーズ

  4. 解説と歴史
     
    トラディショナル・サイアミーズ、また、アップルヘッド、クラシック・サイアミーズとも呼ばれていますが、 今日のショー・サイアミーズよりは、より丸みを帯びた、穏やかな体型と頭を持っています。 とてもおしゃべりで、愛情深い猫で、 伝統的なシール、ブルー、チョコレート、ライラック・ポイントカラーがあります。
     
      この品種の興味深い事実として、 トラディショナル・サイアミーズは、ペットとしては人気がありますが、 ほとんどの品種の登録によると、品種としては分類されていません。 サイアミーズとして登録はされていますが、 トラディショナル/アップルヘッドの体型は、 ショーの世界においては競争力を持っていません。 その代わり、ショーでの競争力を持っている猫のオーナーの希望者は、 サイアミーズのブリーダーのHPを訪れるべきです。 その他の、ショーでの選択肢としては、 トラディショナル・サイアミーズとよく似た体型を持っている、トンキニーズがあります。
     
      体重:7〜9ポンド 被毛:短毛で、繊細な手触りがあり、つやがある。ボディに密着している。 団体:トラディショナル・サイアミーズは、 全ての主要な団体での登録を承認されています。
     
     
    この品種についての本:
     
    "Siamese Cats" by Ron Reagan
     
    "All About Siamese Cats" by Barbara Burn
     
    "The Complete Siamese" by Sally Franklin
     
    "Guide to Owning a Siamese Cat" by Brenda Yule
     
    "Siamese Cats : Everything About Acquisition, Care, Nutrition, Behavior, Health Care, and Breeding" by Marjorie McCann Collier.
     
     
    トラディショナル・サイアミーズのためのおもちゃ:
     
    Play Balls for Cats by Toy Shoppe
     
    Furry Mice :猫ちゃんが抵抗できないおもちゃ。
     
    Miracle Beam Laser Toy :この画期的なレーザー光線のおもちゃは、あなたの猫を夢中にします!
     
    The Cat Track :我々の一番人気のおもちゃ、キャット・トラックです。楽しい時間を!
     
     
     

    トラディショナル・サイアミーズのブリーダーのリストを見る: アメリカ国内
     
    トラディショナル・サイアミーズのブリーダーのリストを見る: 他の国
     
     
     
     


     
  5. サラセンストーン より
    「アップルヘッド」は本当にりんご型なのでしょうか?


    「2枚の写真」
     
      「アップルヘッド」という言葉は、この猫がりんごに似た、丸い形の頭部を持つべきだと言う発想を人々に与え、 OSSを引き合いに出して今日しばしば使われています。 殆どの人々が、右上の OSS のスタッド(繁殖用の雄猫)を「アップルヘッド」と呼ぶでしょう。 しかし、仔猫たちは成熟するに従って顔や頬が丸くなり、 去勢されていない雄は、頬から顎にかけて詰め物をしたような、大きなジャウルを発達させるのです。 左の写真は、同じスタッドの仔猫のときの写真です。
     
    従って、「アップルヘッド」は本当にりんご型なのでしょうか?
     
     
     
      アップルヘッドという表現が最初にひねり出されたのは、侮辱的な意味においてでありました。 サイアミーズの繁殖は1950年代に、これまでになく評判が高く、史上最高となり、 誇り高きサイアミーズのオーナーたちは、彼らのいとしいサイアミーズを自慢し見せようと、 キャットショーに大挙し、群れを成していました。 当時のエリートのブリーダーたちの間での流行は、ますますより軽い構造の、繊細な骨格の、 長い頭部のサイアミーズでありました。 当時の代表的なショー・キャットたちは、 大まかに言って、今日のモダーン・サイアミーズのようには、はるかに極端ではないものでありましたが、 彼らはより軽い方向へ進化していきました。
     
      エリートのブリーダーたちはショーにおいて、不意に、 更に大きな構造の改良に向かった流行の一群には入っておらず、エリートとは言えないが、 ショーに参加することに熱心な、多数のサイアミーズの愛好家たちの存在に、ふと気がつきました。 これらの猫たちはエリートのショー・サイアミーズよりずんぐりしており、 より丸みを帯びた頬と顎を持つ傾向にありました。 エリート・ブリーダーたちは、彼らをアップルヘッドと呼びました(あだ名を付けました)。 この表現は、侮辱的なものであり、 その猫の的確な解説を意味するものではない、と覚えておいてください。
     
     
     
      今日の OSS は、大まかに言って 1880年 から 1935年 の間に、 シャムから大洋を渡って最初に連れて来られた初期のサイアミーズに似ているように繁殖されるものと、 思われています。
     
    「初期のサイアミーズたちの写真」
     
     
      そして、これはサイアミーズ以外の猫の写真も混合されているが、 丸顔として良く知られている品種に由来する猫です。
     
    「丸い頭部を持つ猫たちの写真」
     
     
      さらにこれは、極端なウエッジ型で超オリエンタル(東洋的)な体型で知られている 各種の写真です。
     
    「ウェッジヘッド型の頭部を持つ猫たちの写真」
     
     
      最後に、これは穏やかなウェッジ型と、程よい体型であるとして知られている品種であるとされる、 サイアミーズの品種だけではない色々な猫たちの写真です。
     
    「穏やかなウェッジ型の頭部を持つ猫たちの写真」
     
     
     
    ここで、考えてみてください。
     
      猫の頭部の形には、2つの寄与するものがあります。 まず、どのくらい長いかあるいは短いか、幅が狭いか幅が広いかという、頭蓋骨の形です。
     
      2つめの要因となるものは、頭部、とりわけ頬や下顎への肉付きの量です。 成猫、全ての品種の去勢されていない雄猫は、顎に沢山の筋肉を持つ傾向にあり、 それは頭の上部に丸みを帯びさせます。
     
      これは「ジャウル」と持つと言われています。 かなり多量の筋肉や身体の肉を持っている、雌猫と去勢された雄猫は、 さらに首・頬・顎にも、より多く持つ傾向にあるでしょう。 「ジャウリネス」は頭蓋骨の型に依存しませんが、頭の形を一部修してしまいます。
     
    このページのトップを見てください。
     
     
      何故ならば、「ジャウリネス」は多くの場合、単に独立した筋肉組織、 あるいはその猫が去勢されているかいないかを見ることが出来る機能であり、 猫科の動物の頭部は マズル(鼻面)を含んだ基本的な頭蓋骨の型に、最初に特徴付けられるのです。
     
      「本当に丸い頭部を持った猫」は、マズル(鼻面)の隆起に欠けている、 とても短い頭部を持っているはずです。 丸い頭部の猫の鼻は、単なる装飾なのです。
     
      「穏やかなウェッジ型の頭部の猫」は、全体の幅が中くらいから幅広め、 そして、全体の長さは中くらいからいくらか長めの頭部を持つ傾向にあります。 そのような猫のマズル(鼻面)は目立つものであり、 しかし極端ではなく、頭部の延長としてあります。
     
      「極端なウエッジ型の猫」は、とても長く、とても狭い頭部を持つ傾向にあります。 マズルは、頭部においての注目に値する付属物で、くさび型の線はとても真っ直ぐで どこで頭部が終わり、どこからマズルが始まっているのかを説明するのは難しいかもしれません。
     
      これらの全ての3タイプの猫の頭部は、付加的にいくらかの顎の肉付きを持ちえます。 しかし、その詰め物は、穏やかなウエッジ型の頭部において、最もはっきりと確認できます。 何故ならば、中くらいの幅の程よい頭部のそれらの猫たちは、 余分な肉付きの部分より、頭部の方が、より丸く見える傾向にあるからです。 本当の丸い頭部の猫は、常に丸く見え、 そして本当の極端なウエッジ型の猫は、決して丸くは見えません。
     
     
     
     
    質問: 「アップルヘッド」は本当にりんご型なのか?
     
    答え: いいえ。
     
      アップル型と呼ばれるものは、 本当はハート型からわずかに扁平な洋ナシ形の間の、いずれかの地点にあるものです。 基本的な頭蓋骨の形は、穏やかなウェッジです。
     
     
     
     


  6.  
  7. サラセンストーン より
    「オールドスタイル・サイアミーズ」とは
    何を意味するのでしょうか?


      オールドスタイル・サイアミーズは、完全に穏やかな東洋的な風貌で正当な血統を持つ、 純血種のサイアミーズです。
     
      オールドスタイル・サイアミーズのブリーダーは、サイアミーズの繁殖を 2 つのグループに分けました:それは、オールドスタイル・サイアミーズとショー・サイアミーズです。 オールドスタイル・サイアミーズは、東洋的な(オリエンタルな)タイプではありますが、 ショースタイル・サイアミーズが、その体型において、可能な限り極端な東洋的な(オリエンタルな)選択的繁殖を されているのに対して、どこを取っても極端ではありません。
     
      OSS は、1945年 以前に撮られた歴史上の写真の サイアミーズのような外見をしています( Siamese History を見てください )。 OSS はまた、口語的な表現では「アップルヘッド」として知られています。
     
      対照的に、ショースタイル・サイアミーズは、 CFA や他の主要な猫の団体の主催するショーにおいて今日見られるように、 とても長い身体で、三角型の頭部のサイアミーズです。 ショースタイル・サイアミーズは、その頭のどの部分も丸みを帯びたところは全くありません。
     
      OSS とショースタイル・サイアミーズのどちらもが、主要な猫の団体では単に「サイアミーズ」として登録されています。 ショースタイル・サイアミーズだけが、主要な猫の団体のショーのスタンダードに合致しています。 それゆえ、実際のところ、 OSS はショーには出陳されません。 しかしいずれにせよ、このことは OSS のブリーダーたちが、OSS の保護を中断することにはなりませんでした。
     
      いくつかのメディアでは、また、インターネット上の殆どでは、皆さんは、 「トラディショナル・サイアミーズ」と「クラシック・サイアミーズ」といった呼び方を、目にしているでしょう。
     
      これらの名前は、OSS は理論上どのような姿であるべきかということについて 何人かの人々が持った特有の概念、あるいは頭の中でのイメージに属するものと思われます。 「トラディショナル・サイアミーズ」や「クラシック・サイアミーズ」と 名付けられた殆どの純血種の猫もまた、OSS であると考えられています。
     
      例外は、密度の濃いふわふわした被毛で、とても丸い頭蓋骨の、 額から鼻に渡っての鼻筋に大きな窪みがある、主要な猫の団体に登録されていない、「サイアミーズ」の猫です。 何人かの人々は、後者の猫を「トラディショナル・サイアミーズ」の範疇に入れていますが、 OSS のブリーダーたちの見解では、彼らは、遠い祖先からのサイアミーズの「ポインテッド」のパターンを たまたま遺伝的に持っている雑種の猫なのです。
     
      ドイツでは、「タイ・キャット」や「Thaikatzen」と呼ばれる品種を認めています。 いくつかのタイ・キャットは純血で、穏やかな東洋的な姿の純血種のサイアミーズです。 彼らはまた、OSS の定義にも合致しています。
     
      しかしながら、いくつかの「タイ」は、その近い祖先にサイアミーズ以外の品種が含まれています。 例えば、バーマン、バーミーズ、トンキニーズ、そしてヒマラヤンたちが、しばしばタイ・キャットの血統に見つかるのです。 これらの特殊な「タイ・キャット」は、純血のサイアミーズではないという重要な範囲に入るので、 OSS の定義に合致していません。
     
     
     
     
    OSS についてのより多くの情報は、その詳細や写真も含めて、 以下の北アメリカのブリード・クラブの HP を見てください。
     
    PREOSSIA (www.oldstylesiamese.com)
    PREOSSIA Old-Style Siamese のブリード・スタンダード
     
     
    英国では、このサイトを見て下さい。
    The Old-style Siamese Club
     
     
     
     


  8.  
  9. サラセンストーン より
    サイアミーズの歴史と体型についての一言

    「写真」
     
     
    序説
     
    神話や個人的見解の範疇に入る、沢山のサイアミーズについて書かれた物があります。 真実を明らかにする最善の方法は、あなたが見つけうる限りの全ての初期の情報源を 探し出すことです。(例えば、元来の歴史上の写真など) そしてまた、善き史学者は、 まことしやかに呈されいる疑問を解決するかもしれない技術や科学について、 何が理解され、知られているかを提供してくれるでしょう。 この場合、写真からの理解や猫科の遺伝学が参考になります。
     
      最後に、他の愛猫家やブリーダーたちへ、彼らの見解や考え方を尋ねることは、 彼らの感情を害することはないでしょうが、 彼らがどうやってその見解(意見)にたどり着いたのかを、 あなたが理解しておくことは明確にしておいてください。−C. Bird
     
     
    ++++++++++++++++++++++++++++++
     
     
    サイアミーズは、少なくとも数百年間に渡って、 古代のシャムで繁殖されていたことによって登場しているのですが、 生来のサイアミーズの風貌についてや、 シャムの人々がどうやってサイアミーズの繁殖に精を出していたのかは、今日殆ど知られていません。
     
      もし、タイが公式的なサイアミーズの繁殖計画を持っていたことがあったとしても、 それは 20 世紀半ばより以前に、終わってしまったと思われます。(Baker, 1951を見て下さい。)
     
      それは、後世のタイの住民がサイアミーズのパターンの猫を所有しているのは珍しいことではない、 ということを意味しているのではなく、 文書化された、数百年に遡る純血のタイの血統は存在していない、ということを意味しているのです。
     
      彼らが計画繁殖を行わなかった可能性もあります。 その代わり、無作為に繁殖されたサイアミーズの突然変異体を持っている猫が、 単に、他のどの国よりもタイではより多く発生し、 数世紀にわたって存在していただけのかもしれません。
     
      沢山の異なるカラーや体型の猫たちを、今日のタイの路上に発見することができます。 何匹かは、西洋に輸入された初期のサイアミーズに見られたキンク(かぎ尻尾)を持っていますが、 通常は、とてもサイアミーズとはいえないカラーの組み合わせです。
     
     
     
      我々が今日知っている愛猫家というものは、イギリスで発祥しました。 そして初期のイギリスの猫のブリーダーたちが、 19世紀の半ばにサイアミーズを輸入しました。
     
      伝説によれば、シャムの王からのイギリス市民への猫の贈与についての、全ての素敵な物語は、 立証されておらず根拠がないようにみえますが、 その当時のタイは、依然としてサイアミーズ(シャム猫)を繁殖していたということになります。
     
      一例を挙げれば、シャムの王がサイアミーズのペアをイギリス副領事に与え、 彼はその猫を連れてイギリスへ戻り、妹の Mrs. Veley に与えたという、 幅広く引用されていた話があります。
     
      確かに、Mrs. Veley は西洋で初めてのサイアミーズのブリーダーの一人で、 1884年に、彼女の兄がシャムから連れてきたという一組のサイアミーズのペアを所有しているということを 豊富な書類が示しています。 しかし、彼女は後に、彼女の兄はシャムの誰かから−シャムの王でなく、どうやら路上の行商人や何からしいが、 少なくとも 2 匹のうちの 1 匹を、わずかな価格で購入したのだと書きました。
     
      一つ確かなことは、サイアミーズの「ポイント」のカラーは、 19 世紀のシャムではたやすく見つけることができ、 それは古代のシャム猫の詩にも記述されていたということでした。 しかしなお、それは東洋の外側では珍しかった、ということでした。
     
      現在知られている最初のサイアミーズの輸入は、1870 年代でしたが、 どうやらそれは繁殖用ではなかったようです。 今日の純血種の全てのサイアミーズは、1880 年代初頭に シャム(タイ)からイギリスに輸入された 11 頭の猫たちの子孫です。
     
      いくつかの新しい血統は、とりわけ、サイアミーズが絶滅の危機に陥った、 世界大戦後の 20 世紀後半に入ってから紹介されました。 しかし、本来の 11 頭が、今日我々が知っている純血種のサイアミーズの、 真の祖となったのでした。
     
      我々の純血のサイアミーズの祖先についての詳細は、書かれた記録、写真、 元来のイギリス・サイアミーズの目撃証言の詳述、によって調査しなければなりません。
     
      その元来の猫や1世代目の子孫の写真は、今日わずかしか存在していません。 沢山の猫が、写真に撮られていませんでしたし、もしくは、彼らの写真は現在まで残されていませんでした。 残存しているわずかな(写真の)内の何枚かは、何人かの人々が「アップルヘッド」と呼んでいる、 とても頑丈で、肉付きの良い、丸みを帯びた頬の猫を写していました。
     
      例えば、1886 年に Mrs. Vyvyan により東洋から輸入された " Tiam O'Shian IV " です。
     
      これは、ただ一方向だけからしか撮っていない1枚の写真であり、 そのような写真は、本来の顔立ちを実際より平らに見せますので、 " Tiam " の頭部や身体の長さ(奥行き)と形状(姿)が、生きている猫としてどうなっているのかを 正確に知ることは難しい、ということを心に留め置いてください。
     
      また、" Tiam " は、去勢されていない雄猫でしたので、 スタッド・ジャウル(雄猫のあごの筋肉の増強部)を持っていました。 「アップルヘッド」についての部門で、スタッドジャウルや頭の形について、より多くを見てください。 我々は、" Tiam O'Shian IV " がより大きく、より頑丈で、 今日のショースタイル・サイアミーズよりは極端さのないタイプであるということだけは、 間違いなく知ることが出来ます。
     
      写真で判定する上では、初期の猫には数多くの変動性があります。 これは、" Champion Wankee " という、最初のショー・チャンピオンとなった猫でした。 " Wankee " は、非常に大きく頑丈な男の子で、さらに長い胴体や、 やや長めの鼻とともに、幅広いウエッジ型の頭部を持っていることが明らかです。
     
      " Champion Wankee " は、1895 年に香港から Mrs. Robinson によって輸入されました。 もし、今あなたがカメラの方向によって、猫の顔立ちがどうなるかを見たければ、 「ウォンキーの2枚の写真」を見比べてみてください。 1枚は側面からの眺めをクローズアップしたもので、 もう一枚は、" Wankee " の頭部を写しています。 それぞれの写真の小さな耳の切り込みに注目してください。 これは、同じ猫である、といえます。
     
      これは、初期のアメリカのサイアミーズのチャンピオンの、" Siam de Paris " です。 写真では、" Siam " は成熟した、去勢をしていない雄猫で、上記の" Tiam O'Shian IV " と同様に、 スタッド・ジャウルを持っています。
     
      とはいえ、明確な鼻面(マズル)と、その結果の、 その基礎に横たわる、緩和された(穏やかな)ウエッジヘッドに注目してください。
     
      彼はまた、わずかながら長めの胴体を持っていました。 しかし、 再び " Tiam " と同様に、彼はとても大きく、より頑丈で、 ショースタイル・サイアミーズと較べると、より穏やかな外見の猫です。
     
      さらに、他の外見の、" Ah Choo " のこの写真を検討しましょう。 " Ah Choo " は、" Tiam O'Shian III (輸入猫) " の娘です。 " Ah Choo " は、丸みを帯びた頬の、頑丈な骨格であることが分かると思います。
     
      彼女は、超スレンダーな あるいは 極端に長い 今日のモダーン・サイアミーズのようには見えませんでした。 しかしながら、彼女の頭部はわずかに長く、緩和されたウエッジ型だと 認識できることに注目してください。
     
      " Ah Choo " がカラー写真では、どういう風に写って見えたのかについての いくつかの発想を得るためには、" Sarsenstone Teddy next to Ah Choo " のこの写真を見てください。
     
      " Teddy " は、" Ah Choo " の ほぼ 100 年後に産まれましたが、彼はオールドスタイル・サイアミーズであり、 異様なほど( Ah Choo )に似ています。 そして、これが " Teddy " が至近距離ではどう見えるかが明らかなクローズアップの写真です。 " Ah Choo " が 至近距離の " Teddy " とは少し違って見えた可能性はあるでしょうが、 あるいはそうではない可能性もあります。
     
      頭部の幅や骨格がとても似ているようには見えますが、彼女は " Teddy " より、 わずかに長い頭部を持っていたかも知れないというようにも見えます。
     
      これは、" Champion Lady Sonia " で、アメリカの初期のサイアミーズのチャンピオンの1頭です。 " Sonia " は、1909 年に生まれ、" Lady Beresford(レィディ・ベレスフォード)" のサイアミーズの子孫の1頭であり、 おそらく輸入された元来の(猫の)2世代目です。
     
      " Sonia " は、丸い外見に見ることができますが、 もしあなたが、タイプを見定めるための優秀な眼を持っていれば、 " Sonia " は、" Wankee" や " Tiam O'Shian IV " よりかなり小さく、 丸い型の緩和されたウエッジ型の頭部を持っているように見えるはずです。 彼女はまた、現在よりその当時は非常に一般的であったサイアミーズの特徴である、 非常な斜視の持ち主でした。
     
      オリジナルの 11 頭の猫のうち 2 頭を所有していた、イギリスのブリーダーの Mrs. Veley は、  輸入した中には、実際2種類のタイプがいたと書きました。 ひとつは、丸く、頑丈で、明らかな「アップルヘッド」。他のタイプは、Mrs. Veley によると、 「スリムな体型」の骨格で、「テンの顔」を持っていたということです。
     
      彼女は、" Ah Choo " のような猫のことを話していたのでしょうか、 それとも、 残存した写真の中にはいない、いくつかのモダーン・タイプのサイアミーズについて言及していたのでしょうか?
     
      体型は、複合的な遺伝子の、遺伝によるものです。 これは、ちょうど人間の身長のように、連続した幅の間にあるということを意味します。 人間も、身長が高いか低いかの、本当に2つのタイプ(に分かれている訳)ではありません。 そしてこれは、おそらくサイアミーズでも同じで、 確実に2つのタイプに分かれていると言うものではないのです。
     
      これらには、おそらくその骨格において、重複する数多くの部分を持った沢山の変化があったといえるでしょう。 殆どのサイアミーズは、大抵はとてもずんぐりしいるか、あるいはとても細身か、 そしてまた同様に、とても大きい骨格か小さい骨格か、 そしてまた全体的にも非常に大きいサイズか小さなサイズか の範囲のどこかに収まっていることでしょう。
     
      Mrs. Veley は、その OSS の連続性の中で、それぞれが相対的に離れた、 たった2頭の猫を、 たまたま所有していたに過ぎません。
     
      Mrs. Veley は、彼女の猫の " Pho " は「細身の体型」の種のサイアミーズで、 " Mia " は頑丈なタイプであったと話しました。
     
      我々は、" Pho と Mia " の写真は持っていませんが、「彼らの 3 匹の仔猫たち」の写真を持っています。 仔猫たちは、穏やかな外見の、丸みを帯びた頬のサイアミーズに見えますが、 しかし、彼らは確かに緩和されたウエッジヘッドを持っています。 それは何故かというと、マスク、あるいは黒い部分、彼らの顔の形が丸みを帯びた三角形であるからです。 顔は、頬の辺りで幅広くなり、鼻に向かうに従って狭くなっています。
     
      しかし、サイアミーズは、20 世紀の初頭の期間になっても輸入され続けました。 1919 年、Greta Hindley と彼女の夫は、" Puteh " という雌の猫を、マラヤからイギリスに輸送しました。 " Puteh " は、" Prestwick Cattery " の祖となり、そのキャッテリーはその後数十年に渡って、 サイアミーズの繁殖に強い影響力を与えました。
     
      " Puteh " は、とても白い胴体と幅の狭い頭部を持っていたと詳述されています。 彼女の頭部は、20 世紀初頭の他のサイアミーズの何頭かの中で、 ただ相対的に幅の狭いものであっただけであろうと思われます。 我々は、" Puteh " の写真は1枚も持っていませんが、他の Prestwick の猫たちの写真は 確かに沢山持っています。
     
      それには、" Puteh " の娘の" Champion Prestwick Perak " も含まれています。 見て分かるように " Perak " は中くらいの大きさの、緩和されたウエッジ型の頭部を持った、 中くらいの骨格のサイアミーズです。
     
      初期のサイアミーズの繁殖の基準(スタンダード)は、ウエッジ型の頭部は、 理想的であり、あるいはサイアミーズの品種の顔立ちの縮図であると詳述しました。 Greta は、" Perak " は少なくともその当時で想定される、 完全なサイアミーズの頭部を持っている、と書き記しています。
     
      ショーで見られるモダーン・サイアミーズは、 小さな " Perak " が持っているより、 より幅が狭く、より長く、より三角形の頭部を持っています。 初期の Prestwick の猫たちのそれぞれの写真が、 中くらいの骨格の、" Perak " のタイプのウエッジ型の頭部を示しています。
     
      歴史上の記録は、Prestwick の猫たちは、通常深い青色の眼を持っており、 長いかキンクによって短い傾向のどちらかの尾を持っている猫である、と描写しています。 尾のキンクは、斜視と同様に、初期のサイアミーズの一般的な欠陥でした。
     
      アメリカへの最初の輸入は、少なくとも 1900 年より数年前に発生しました。 いくつかの初期の輸入は記録されていないかもしれません。 これらの繁殖用の猫は、直接シャム国からではなく、 イギリスのサイアミーズの子孫から来たものと見られます。
     
      最初のアメリカのサイアミーズのブリード・クラブで、 その後長く存続したものは、Beresford Club(ベレスフォード・クラブ)です。 このクラブは、1900年に血統登録を始め、スタッド・ブックを出版しました。 登録は、それ以降、 今日ではアメリカ最古の純血種の猫の登記簿であるACAによって引き継がれました。
     
      Beresford Club Stud-book and Register of 1900  は、 アメリカでは最初の、アメリカに輸入されたサイアミーズの明白な記録を提供し、 繁殖計画の中で、確実に使われています。
     
      最初の2頭の記録されたサイアミーズは、Mrs. Clinton Locke が所有していた  " Lockhaven Siam " と " Sally Ward " です。 Beresford のスタッド・ブックは、" Lockhaven Siam " と、その息子の " Lockhaven Chom " の写真を掲載しています。 作家であり、サイアミーズの愛好家で有名な ヘティ・グレィ・ベーカー は、これらの写真を見て、 1951年に サイアミーズは非常に頑丈で、幅広の構造の猫であると書き記しています。
     
      ヘティの時代 (1930s-1950s)、 その " Chom " は最高の質のサイアミーズのようでした。 ヘティがおそらく言わんとするところによると、 その " Chom " は 適度なタイプで、彼女の所有の Mikado of Fleet と似たような 軽い構造のサイアミーズでした。(Baker, 1951 を見てください。)
     
      Mrs. Robert Locke (Mrs. Clinton Locke とは混同しないで下さい。)は、 Calif, Siam, and Bangkok. という、3頭のサイアミーズを所有していました。 Mrs. Robert Locke の肩の上と、腕の中とはより軽い構造のサイアミーズで、 写真で一番下の猫はより頑丈なタイプだと判断できると思います。 しかし、これら3頭の全てが程よい東洋のタイプなのでした。
     
      19 世紀のどこにも、また 20 世紀の初頭の写真には、 モダーンな、超東洋的な、超痩せ型で、超細身のサイアミーズは見つけることができません。 極端なモダーン・サイアミーズの最初の写真は、第2次世界大戦後の 1950 年〜 60 年まで、 頻出しませんでした。 1950 年以降、サイアミーズに関する数多くの書籍が出版されました。
     
      そのころより、モダーン・サイアミーズがショーへ参加するようになりましたが、 これらの本に描かれているチャンピオンの殆どは、 依然として、Prestwick タイプのOSSの影響され、共通点がありました。
     
      その中の何頭かは、重い骨格のOSSであり、 Wankee や Tiam O'Shian IV に似たものを、 相変わらず見ることが出来ました。 モダーン・サイアミーズの極端な長さ、繊細な骨格、幅の細いウエッジ型の頭部を 同時に保有する最初の猫の写真のひとつは、1964年に出版された、 アメリカのサイアミーズ・ブリーダーのマージ・ネイプルスの著作の中に見られます。
     
      その猫は、Fan-T-Cee's TC で、幅広く賞賛され、スタッドとして多用されました。 それにもかかわらず、1980年くらいまでは、猫の本でのモダーン・サイアミーズの写真は 一般的には見られませんでした。 これらを基に、これらのデータは 穏やかな外見のOSSは、20世紀の後半まではその優勢を誇っていたと、強く暗示しています。
     
      そして、中くらいのサイズ/中くらいの骨格/中くらいの細さ/程よい長さ から、 大きなサイズ/大きな骨格/非常に筋肉質の/わずかに長い というように 連続した形で、その構造において変化をしていきました。
     
      沢山の猫たちが、媒介者となり、この特質の「混在や過度」とみなされました。 おそらく最も多くの、全てではないが、初期のサイアミーズは、丸みを帯びた頬と共にウエッジ型の頭部と いくらかわずかな頭部、胴体、尾の長さを持っていたのでしょう。 しかし、彼らはそのどの部分も極端に東洋的(オリエンタル)というほどではなく、あるいは、 現代のモダーン・サイアミーズの体型のように均一ではなかったように見えます。
     
      結論として、OSS (別名トラディショナル・サイアミーズ) は、1880 年から 1945 年の時代の間に、 シャムからイギリスに輸入された最初のサイアミーズ、同様に彼らの初期の子孫の写真の 中庸な外見のサイアミーズに似た、純血種の猫であるといえます。
     
      OSS は構造が多彩であり、しかし、モダーン・サイアミーズよりはよりずっと頑丈であり、 緩和されたウエッジ型の頭部と、中くらいの胴体の長さのように、 基本的な東洋的な特質を持っていると思われます。 モダーン・サイアミーズは、1950 年代のアメリカにおいての、 意義深い前身を最初に獲得した潮流であるところの選択的繁殖により、 最も軽い構造の、最も長いOSSから、次第に発展させられました。
     
      1966 年に、サイアミーズのブリーダーの Jeanne Singer  は、 CFA の、サイアミーズのブリード・スタンダード(基準書)に、 モダーン・サイアミーズが望ましいと言う、新たな「端書き(前書き)」を書き記しました。 モダーン・サイアミーズは、それ以降激増し、 およそ 1980 年代には、アメリカのサイアミーズのタイプで最も一般的なものとなりました。 しかし、OSS は以前として存在し、わずかなブリーダーによって繁殖されているのです。
     
     
     
     
    参考文献一覧
     
    我々は、サイアミーズ愛好家が、この参考文献一覧のリストに挙げられた書籍や、 彼ら自身の見解を形成することの出来る、他の書籍を読むことを奨励します。 最古の本であっても、依然として図書館で見つけることが出来、古本屋で購入することが出来ます。 我々は、特に下記の書籍を推奨します。
     
     
    1. Franklin, Sally. The Complete Siamese. New York: Howell Book House, 1995, pg. 54, pp. 86-88 (including photographs).
     
     現在のところ、これがサイアミーズに関する、最も客観的で学術的である。−初期の歴史上の情報源が数多く引用されている。
     
    2. Lauder, Phyllis. Siamese Cats. London: Williams & Norgate Ltd., 1950.
     
    20 世紀初頭の猫たちの数多くの写真の調査、とりわけP.49には「クラシック」 のPrestwick Cattery の仔猫が掲載されている。
     
    3. Denlinger, Milo G. The Complete Siamese Cat. New York: Howell Book House Inc., 1952. 特に P.27 を見てください(20世紀半ばの、ダブル・チャンピオンの頭部のクローズアップ)、P.32(19世紀のサイアミーズ)、 P.49 (19世紀のサイアミーズとイギリス初期のブリーダー)、P.50(新興のモダーン・サイアミーズの頭部が見られるチャンピオンーしかし、他の部分はモダーンの特質はない。)、P.57(1941年のグランド・チャンピオン)、P.61(1950年、アメリカ南部支部でのチャンピオンの頭部の拡大写真)、P82(20世紀半ばのチャンピオンの頭部の拡大写真)
     
    4. Baker, Hettie Gray. Your Siamese Cat. New York: Farrar, Straus & Young, Inc., 1951. 特に、P.10、P.12〜P.13、そしてP.85最初の写真(頭部と胴体のタイプ、1945年の若い雌)
     
    5. Naples, Marge. This is the Siamese Cat. Jersey City, NJ: TFH Publications, Inc., 1964. タイトルのページの写真と、P.12(古い本に掲載された、一番最初のモダーンタイプのサイアミーズ)、P.11(トリプル・チャンピオンの 頭部の拡大写真)、P.13(ダブル・グランド・チャンピオンと5回目のチャンピオン)、P.14(グランドとトリプル・チャンピオン、 タイトルのページの猫と同じキャッテリーで興味深い)、P.33(1964年以前の、著者のキャッテリーの猫、そして次の参照#6を見てください。)
     
    6. Naples, Marge. Siamese Cats. Neptune City, NJ: TFH Publications, Inc. 1989. 1964 年の著者の本と写真を見比べてください。
     
    7. Van der Meid, Louise. Siamese Cats. Neptune City, NJ: TFH Publications, Inc., 1978. 有名な長期間のサイアミーズの写真家が撮っている、ショー・チャンピオンを含む、OSSの沢山の写真。 1枚か2枚の写真が、モダーンの顔立ちを保有している。
     
    8. Burns, Barbara S. All About Siamese Cats. Neptune City, NJ: TFH Publications, Inc., 1993. On pp. 136-43, 著者は、1966 年にサイアミーズのブリード・スタンダードが変化したことについて、 新たなスタンダードの前書きを引用して語っている。また、pp. 25, 48, 61, 73, 76, 87, 99, 135, 138, 141, 149, 153 の写真を見てください。
     
    9. Alderton, David. Cats. New York: Dorling Kindersley, Inc., 1992. P.18に、20 世紀中のサイアミーズとペルシャ猫のブリードの進化についての短い記述。写真も含む。
     
    10. Wade, Phyl. The Siamese Cat. London: Methuen & Co., Ltd., 1934. P.14 と P.15 の間の写真には、 Miss Gold によってイギリスに輸入された2頭の猫。(OSS の雌、妊娠中の Oriental Minoo Pinklepurr と、雄の Oriental Nai Tabhi ) P.98〜P.99には、1920年代初頭に産まれた OSS である」 、Champion Prestwick Perakのはっきりとした写真。 P.74〜P.75では、素晴らしい OSS のスタッドである、Prestwick Cattery の Hoveton Ruler の写真。
     
     
     
     
     
     
     


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